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アブラキサン(パクリタキセル)-乳がん


アブラキサン(パクリタキセル)は、タキソール(パクリタキセル)の投与時のわずらわしさを改良した薬です。

タキソールは、3時間かけて点滴投与しますが、アブラキサンでは30分程度に短縮されています。

パクリタキセルは水に溶けないため、タキソールでは無水アルコールとヒマシ油を使ってなんとか溶解させています。そのために深刻な過敏症が起きることがありました。アブラキサンではアルブミン(タンパク質)にパクリタキセルを結合させる方法をとっており、その結果過敏症が起こりにくくなりました。

タキソールでは過敏症を防ぐために時間をかけて点滴していたのですが、アブラキサンではその必要もなくなりました。

また過敏症防止のために前投与と言って、ステロイドなどを投与していましたが、それも不要となりました。


【薬剤師のコメント】パクリタキセルはチューブリンの重合を阻害するという、独特の抗腫瘍メカニズムを持っています。
アブラキサンもタキソールも同じメカニズムを有していますが、アブラキサンのほうが良い成績が出ています。アルブミンと結合させたことで、がん組織に効率的に運搬されるようになったのだと考えられます。

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アブラキサンの作用を増強し副作用の軽減が期待できます。がんの治療の悩みなどお気軽にご相談ください。


アブラキサンのより詳しい情報はリンク先でご覧になれます。

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構

https://www.pmda.go.jp/


【成分名】

パクリタキセル

【商品名】

アブラキサン

【効能・効果】

乳癌

【警告・注意事項】

骨髄抑制(主に好中球減少)等の重篤な副作用が起こることがあるので、頻回に臨床検査を行います。

投与方法、適応症、薬物動態等が他のパクリタキセル製剤と異なることをよく理解して使わなくてはなりません。

重篤な骨髄抑制や感染性を合併している方には使えません。感染症が重篤化する可能性があります。

【副作用発現率】 →抗がん剤の副作用

<国内副作用の概要>総症例12例における副作用の発現率は100.0%でした。主な副作用は白血球減少83.3%、好中球減少83.3%、末梢神経障害83.3%、脱毛83.3%、筋肉痛75.0%、リンパ球減少66.7%、関節痛58.3%、単球減少50.0%、発疹50.0%、赤血球減少41.7%、無力症41.7%、運動障害41.7%、貧血33.3%、ヘマトクリット減少33.3%、悪心33.3%、食欲不振33.3%です。

<海外副作用の概要>総症例229例における副作用の発現率は98.7%でした。主な副作用は脱毛90.4%、好中球減少80.1%、白血球減少71.7%、末梢神経障害71.2%、貧血46.5%、リンパ球減少45.6%、疲労38.9%、関節痛31.9%、悪心29.3%、筋肉痛26.6%、下痢24.9%です。

【奏効率】 

アブラキサン奏効率24%

その他のパクリタキセル11.1%

【生存期間中央値】

添付文書には記載がありません。


モノリスのホームページでは専門的な情報もお伝えしています。疑問点は薬剤師などに確認して下さい。医療用医薬品を自分だけの判断で開始、中止、用量変更すると危険な場合があります。



ゾリンザ(一般名:ボリノスタット)は2011年7月に承認されたばかりの抗がん剤です。ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)の酵素活性を阻害するという、新しいメカニズムを持っています。

HDACを阻害するとコンパクトに折りたたまれているDNAが緩み、がん抑制遺伝子を含む遺伝子発現が増加します。すると細胞の分化やアポトーシスが誘導され、腫瘍増殖が抑制されると推測されています。ですが詳細な作用機序は解明されていません。
 ※ヒストンとはDNAが巻き付いているタンパク質です。延ばすと2mもあるDNAを、わずか10μmという核内にコンパクトに収納するのに役立っています。
※ヒストン脱アセチル化酵素は、そのヒストンへのDNAの巻き付きを強める働きがあります。


【薬剤師のコメント】
ヒストン脱アセチル化酵素阻害作用という、いままでにない新しい作用機序を持った抗がん剤です。(ですが古い抗てんかん薬のバルプロ酸にも、ヒストン脱アセチル化酵素阻害作用があることがわかっています。)
ヒストンへのDNAの巻き付きはヒストンアセチル化酵素とヒストン脱アセチル化酵素によって制御されていますが、がん細胞ではそのバランスが崩れています。ゾリンザはそのバランスを正す方向に導き、抑制されていた遺伝子の転写を誘導します。
そして細胞増殖抑制、アポトーシス誘導、転移抑制、血管新生抑制などにより抗腫瘍効果を発揮すると考えられています。
しかし新しいメカニズムであるが故、未知の副作用の発現に対して注意が必要な薬です。

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ゾリンザの作用を増強し副作用の軽減が期待できます。がんの治療の悩みなどお気軽にご相談ください。


ゾリンザのより詳しい情報はリンク先でご覧になれます。

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構

https://www.pmda.go.jp/


【成分名】

ボリノスタット

【商品名】

ゾリンザ

【効能・効果】

皮膚T細胞性リンパ腫

【警告・注意事項】

重度の肝障害では血清中濃度が上昇する恐れがあるので使用しない。

【副作用発現率】

国内臨床試験。皮膚T細胞性リンパ腫を対象とした第I相臨床試験では、6例中6例(100%)に副作用が認められました。主な副作用は、悪心及び血小板減少症が各4例、高ビリルビン血症及び嘔吐が各3例、下痢、頭痛、高血圧、倦怠感、高クレアチニン血症及び発熱が各2例です。

海外臨床試験。海外で実施された2つの臨床試験において、皮膚T細胞性リンパ腫患者86例中80例(93.0%)に副作用が認められました。主な副作用は、下痢46.5%、疲労45.3%、悪心38.4%、食欲不振34.9%、血小板減少症25.6%、味覚異常23.3%です。

重大な副作用 

肺塞栓症4.7%、深部静脈血栓症1.2%、血小板減少症25.6%、貧血12.8%、脱水症状1.2%、高血糖4.7%、腎不全(頻度不明)

【奏効率】

海外前期第II相試験における奏効率は30.8%です。国内第I相試験では奏効率は0%でした。

海外後期第II相試験
(74例)
国内第I相試験
(6例)
ステージ 2b以上 2b以上
奏効率 全体 29.5%(18/61) 0%(0/6)
 菌状息肉症 25.8%(8/31) 0%(0/6)
 セザリー症候群 33.3%(10/30) 対象なし

【生存期間中央値】

添付文書には記載がありません。


モノリスのホームページでは専門的な情報もお伝えしています。疑問点は薬剤師などに確認して下さい。医療用医薬品を自分だけの判断で開始、中止、用量変更すると危険な場合があります。


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