冬虫夏草をもっと知 る

冬虫夏草って何?

冬の間、宿主である昆虫(クモとダニを含む)に寄生した菌類(虫草菌)が、虫を栄養素として宿主の体内で菌糸をどんどん増やし、夏になると虫の殻を破って生えてくるキノコを総称して冬虫夏草と呼んでいます。生きた虫にとりつき、その虫を殺して成長することから、“殺虫キノコ”という恐ろしい名前もついています。

生物学的には「子嚢菌類、バッカクキン科、コルジセプス属を中心とした諸属の菌」ということになりますが、どの菌までを冬虫夏草と呼ぶか、厳密な区切りはありません。 また、冬虫夏草は寄生する昆虫によってもその種類が異なります。セミにつくもの、ガにつくもの、トンボにつくものなど様々。冬虫夏草の仲間は世界中で約500種類以上、そのうち日本だけでも約400種類が確認されており、新種も次々と発見されています。日本産の冬虫夏草は中国産と区別するために日本産冬虫夏草とも呼ばれています

どのようにして宿主である昆虫に寄生するのかなど、冬虫夏草には解明されていない謎の部分もまだまだ多くありますが、それが冬虫夏草の魅力を深めているのかもしれません。

冬虫夏草の過去・現在・未来

過去

冬虫夏草の原産は中国の四川、雲南、チベットなどの高山地帯で、そこに生息するコウモリガの幼虫に寄生したキノコを冬虫夏草と呼んだのが始まりです。古来から冬虫夏草の存在は知られており、自身の健康を願って秦の始皇帝が愛用していたという説や世界三大美女の一人・楊貴妃がその美貌を保つために冬虫夏草を求めたともいわれています。

月王薬診冬虫夏草が書籍に掲載された時期については本場中国で諸説あります。その中で最も信頼度の高い説でハッキリと冬虫夏草の名称が残っているのは、710年チベットの書籍に掲載されたのが初めと言われています。また、漢民族の書籍に初めて冬虫夏草が記載されたのは、今から250年以上前の1765年、清の時代に趙学敏が記した<本草綱目拾遺>の第五巻と言われています。

冬虫夏草は清の時代に海外に伝わりはじめ、1723年、フランスの伝道師Dominique Parreninは四川省の康定付近から冬虫夏草を持ち帰ったのがはじめと言われています。そして2年後の1725年、Reaumurがフランス科学院の学術界で冬虫夏草を紹介し、翌年には学術紀要に登刊され、ほぼ同時期の1736年にDu Haldeが清朝宮廷の御膳として冬虫夏草が使われていることを英国に紹介しました。

日本でも浪速の戸田旭山が平賀源内など江戸の博物学者たちにも参加を呼びかけ、1760年に「旭山先生文会禄」で蝉花の図を載せて発行したり、1768年には青木昆陽が「続昆陽漫録」中に享保年間(1716年から1736年)には”夏草冬虫”が中国から入っていたと記載、さらに1801年、柚木常盤が「江州冬虫夏草写」を、同年、広川獬が「長崎見聞録」(中国から輸入された冬虫夏草図)を出版しています。

冬虫夏草が初めて学術的に発表されたのは1727年、VAILLANT,Botanicon Parisiense p.39でした。その後1890年代ころからは世界各地で多数の論文が発表されるようになり、第二次大戦を境に一時期研究が途絶えたものの終戦後から再び冬虫夏草に関する研究が活発に行われるようになりました。

現在そして未来へ

現在、冬虫夏草の標本は英国王立キュー植物園やニューヨーク植物園、ハーバード大学ホル標本館にも保管されています。

冬虫夏草は古くから宮廷料理や薬膳料理として食されるなど、長きにわたり珍重されてきましたが、2000年以降は希少性から価格が高騰しており、1gあたり約1万円で取引される事もあるほどです。

その貴重性・希少性に関して、2018年10月22日には「気候変動の脅威にさらさえている冬虫夏草-Cordyceps or ‘Himalayan Viagra’ under threat from climate change:Researchers」と題する論文が科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)(電子版)に掲載されましたが、この論文には冬虫夏草が世界で最も貴重な⽣物学的商品の⼀つであると明記されています。

【参考】ヒマラヤ地域の冬虫夏草の減少、地球温暖化の影響も―米研究者らが発表

現在までに冬虫夏草の研究分野は多岐にわたりますが、その中でも最近注目されているのが、免疫に係わるものです。

本庶 佑(ほんじょ たすく)博士のノーベル生理学・医学賞受賞により最近では新しいがん治療法として「免疫療法」に関心が集まっていますが、これは人が本来持っている免疫に着目し、がん細胞の増殖を抑えようとする治療法です。

数年前まで癌の治療現場で免疫はあまり重要視されていませんでしたが、今では製薬会社も医師もメディアも免疫の大切さを盛んに喧伝するようになってきました。

以前より中国で冬虫夏草は健康維持・身体の免疫を維持する目的で用いられることがありましたが、今後さらに注目を浴びることになるかもしれません。

また喜ばしいことに日本発の冬虫夏草の研究が新薬開発に応用されたこともあります。

【参考】日本薬理学雑誌:139 巻 (2012) 6 号

冬虫夏草やその培養物を素材とした研究は、中国以外でも欧州や米国をはじめ東南アジアの国々でも続けれており、今後も魅力的な研究素材として注目を集め続けていくものと思われます。

モノリス虫草は医薬品ではございません。皆様の健康をサポートするサプリメントとしてご使用ください。

日本産冬虫夏草<モノリス虫草>とは

国土の60%以上が森林で、温暖、湿潤な気候に恵まれた日本は、生息する昆虫も約10万種類と豊富で、まさに冬虫夏草が育つのに最適の環境と言えます。

<モノリス虫草>は、このような日本に自生している天然の冬虫夏草のみを使用して作られています。冬虫夏草のカギは「新鮮さ」にある、と考えている私たちは、毎年、初夏から晩秋にかけ日本全国を探索し、新鮮で元気な冬虫夏草を採取、選別し、菌の培養から最終製品まで一貫してGMPに対応した工場で製造しています。

最近では中国でも「冬虫夏草」と名のるニセモノが多く出回っていますが、<モノリス虫草>は中国最大の微生物研究所、中国科学院微生物研究所(IMCAS)のDNA 同定検査(分子解析)で、天然雲南産冬虫夏草やチベット産冬虫夏草(コルジセプス・シネンシス) から分離された菌:蝙蝠蛾拟青霉(Paecilomyces hepiali)と100%同じDNAということが証明されています

<モ ノリス虫草>は、まさに「品質の良さと安全性」にこだわり抜いた日本産の冬虫夏草なのです。

斜面培養(左) 日本産冬虫夏草モノリス虫草の紹介動画(右)