ノルバデックス(タモキシフェン)-乳がん
- 更新日2023年12月08日
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ノルバデックスは抗エストロゲン作用を持つ乳がんの治療薬です。ホルモン剤、抗ホルモン剤と呼ばれることもあります。 乳がん細胞はエストロゲン(卵胞ホルモン)の刺激によって増殖が促されます。ノルバデックスは乳がん細胞のエストロゲン受容体(ER:Estrogen Receptor)を塞いでしまい増殖を抑制します。 閉経前と閉経後ではエストロゲンの供給元が違ってきますが、ノルバデックスはいずれの場合にも効果があります。ただし閉経後の乳がんにはアロマターゼ阻害薬という薬があり、通常はそちらが使われています。 【薬剤師のコメント】ノルバデックスの服用で子宮体がんのリスクが上昇してしまいます。ですが乳がんの再発や、もう一方の乳房でのがん発生リスクを低下させることを考えれば、子宮体がん発生リスクを上回るメリットがあると思います。服用中は念のため、定期的な子宮検査を受けることが奨められています。 血栓症の副作用があります。あまり体を動かさなかったり、水分補給量が少ないと起こりやすくなるかもしれません。息苦しさを感じる時は肺塞栓が疑われます。他にも脚の静脈や脳内でも起こる可能性があります。異常を感じることがあれば医師に連絡してください。 なおノルバデックスには男性ホルモン作用はありません。 【モノリスからのお知らせ】メール相談をご利用ください ノルバデックスの作用を増強し副作用の軽減が期待できます。がんの治療の悩みなどお気軽にご相談ください。
ノルバデックスのより詳しい情報はリンク先でご覧になれます。 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 https://www.pmda.go.jp/
【成分名】 クエン酸タモキシフェン 【商品名】 ノルバデックス(10mg)、ノルバデックスD(20mg) 【効能・効果】 乳がん 【警告・注意事項】 妊娠中は使えません。 白血球減少、血小板減少のある方には慎重に使います。 子宮体癌、子宮肉腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜増殖症、子宮内膜症が引き起こされることがあるので、定期的な検査を受けましょう。もし不正出血等がみられた場合にはすぐに診察を受けましょう。 【副作用発現率】 →抗がん剤の副作用 3,762例中312例(8.29%)に副作用がみられました。主な副作用は、無月経、月経異常等の女性生殖器系が3.18%、悪心・嘔吐、食欲不振等の胃腸系障害が1.51%です。 【奏効率】 進行・再発乳がんに対して30.2%の奏効率です。
モノリスのホームページでは専門的な情報もお伝えしています。疑問点は薬剤師などに確認して下さい。 医療用医薬品を自分だけの判断で開始、中止、用量変更すると危険な場合があります。
監修医師 藤沼秀光(医学博士) <藤沼医院 院長、栃木県警察医>
大学病院で研究、診療に従事したあと、藤沼医院にて統合医療に専念。学生時代より、病気は悪玉ではなく心と体のクリーニング現象(清浄化現象)であると捉え、その存在意義を追求するための研究・検証を行っている。’91年よりデトックス療法を開始、その後、魂と病気/心と病気、量子エネルギー測定等、未開発の先進医学に興味をもって取り組んでいる。日常診療では清浄化現象に適う、自然な医療を実践し、ガン・アトピー・リウマチ等の代替医療も手がけ研究会、学会、講演、TVで活躍し、遠く他県からの来院も少なくない。
学歴:昭和54年 3月 獨協医科大学医学部卒業/平成 2年 3月 医学博士号取得
所属学会:日本臨床生理学会 評議員/日本循環器学会 地方会評議員
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