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グリベック(イマチニブ)-慢性骨髄性白血病等

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94.5%

グリベックによる血液学的完全寛解率は海外試験で94.5%にも達しています。寛解とは白血病細胞が見つからなくなり、一時的に治ったようにみえる状態のことです。しかし白血病細胞は体のどこかに潜んでおり、残念ながらグリベックを止めてしまえば再発する可能性は低くありません。グリベックは白血病を治癒するわけではなく、寛解に持ち込みその状態を維持する薬なのです。
分子標的薬グリベックの登場により慢性骨髄性白血病の治療は劇的に変わりました。まず最初の治療としてグリベックが投与され、通常はグリベックに耐性が現れるまでそのまま継続投与されます。耐性が現れてしまってから造血幹細胞移植が検討されます。 タシグナ、スプリセルというグリベックよりも強力な分子標的薬が登場しました。グリベックに耐性が発現したあとでも、再発を抑え続けられるだろうと期待されています。 【薬剤師のコメント】グリベックは日本で最初に登場した分子標的薬です。多くの方に反応が出るうえに重篤な副作用が少なく、慢性骨髄性白血病の最初の治療に選択されています。 【モノリスからのお知らせ】メール相談をご利用ください グリベックの作用を増強し副作用の軽減が期待できます。がんの治療の悩みなどお気軽にご相談ください。
グリベックのより詳しい情報はリンク先でご覧になれます。 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 https://www.pmda.go.jp/
【成分名】 イマチニブ 【商品名】 グリベック 【効能・効果】 慢性骨髄性白血病 KIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍 フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病 【警告・注意事項】 消化管間質腫瘍の治療で、腫瘍が急速に小さくなり、腫瘍出血、消化管穿孔等があらわれることがあるの注意します。初期症状としての下血、吐血、貧血、腹痛、腹部膨満感等の観察を十分行うこと。 グリベックで急激な体重の増加、呼吸困難が現れたときは浮腫の可能性があります。必要に応じて利尿剤を使って改善を図ります。 重篤な肝機能障害があらわれることがあるので、投与開始前と投与後は1ヵ月毎、あるいは患者の状態に応じて肝機能検査(ビリルビン、AST(GOT)、ALT(GPT)及びALP等)を行い、異常が認められた場合には減量又は休薬すること。 【副作用発現率】 →抗がん剤の副作用 慢性骨髄腫 国内試験での副作用は、100%にみられました。主な副作用は嘔気45.7%、好中球減少症42.9%、血小板減少症40.0%、白血球減少症40.0%、発疹40.0%、貧血27.1%、嘔吐25.7%、眼瞼浮腫例24.3%、筋痙攣14.3%です。 また、臨床検査値の副作用としては、血液検査としてリンパ球減少61.4%、好中球数減少44.3%、ヘモグロビン減少42.9%、血小板数減少34.3%、生化学検査として血清リン低下72.9%、血糖値上昇52.9%、血清カリウム減少40.0%、ALP上昇31.4%です。 【奏効率】 白血病では奏効率ではなく、寛解という状態に持ち込む率をみます。 海外試験。慢性骨髄性白血病に対するグリベックの効果は下表の通りです。
 外国臨床試験における慢性骨髄性白血病患者に対する効果
慢性期 移行期 急性期
血液学的完全寛解 94.5% 42.1% 8.1%
白血病の証拠なし 12.3% 4.6%
慢性期への回復 17.0% 18.1%
細胞遺伝学的完全寛解 48.3% 20.4% 7.3%
血液学的完全寛解:顕微鏡検査で白血病細胞がなくなった状態 細胞遺伝学的完全寛解:フィラデルフィア染色体が消滅した状態 【生存期間中央値】 メーカーの添付文書には記載がありません。
モノリスのホームページでは専門的な情報もお伝えしています。疑問点は薬剤師などに確認して下さい。 医療用医薬品を自分だけの判断で開始、中止、用量変更すると危険な場合があります。
監修医師 藤沼秀光(医学博士)  <藤沼医院 院長、栃木県警察医> 

監修医師 藤沼秀光(医学博士)

大学病院で研究、診療に従事したあと、藤沼医院にて統合医療に専念。学生時代より、病気は悪玉ではなく心と体のクリーニング現象(清浄化現象)であると捉え、その存在意義を追求するための研究・検証を行っている。’91年よりデトックス療法を開始、その後、魂と病気/心と病気、量子エネルギー測定等、未開発の先進医学に興味をもって取り組んでいる。日常診療では清浄化現象に適う、自然な医療を実践し、ガン・アトピー・リウマチ等の代替医療も手がけ研究会、学会、講演、TVで活躍し、遠く他県からの来院も少なくない。

学歴:昭和54年 3月 獨協医科大学医学部卒業/平成 2年 3月 医学博士号取得
所属学会:日本臨床生理学会 評議員/日本循環器学会 地方会評議員