イレッサ(ゲフィチニブ)-肺がん(非小細胞肺がん)
- 更新日2023年12月08日
- _がんニュース/がん治療・治療薬情報
イレッサは非小細胞肺がんの治療に使われる分子標的薬です。年間に約1万6000人の方が服用しています。 最近の研究によりEGFR遺伝子に変異がある方で有効率が高いことや、日本人の非小細胞肺がんにはEDFR遺伝子の変異が多くみられること(日本人30~40%、欧米人約10%)がわかってきました。 【薬剤師のコメント】「夢の薬の誕生」として世界に先駆けて日本でスピード承認された肺がん治療薬イレッサですが、発売が開始されると間質性肺炎の副作用が多発し、その危険性を充分に知らずに服用していたたくさんの方が亡くなりました。 イレッサによる間質性肺炎は、通常の間質性肺炎よりも重篤で致命的な結果になりやすいという特徴があるのです。 2002年7月に発売され2002年10月に緊急安全性情報が出ています。 2009年3月末時点での死亡者数は報告されているだけでも787人です。 発疹などの皮膚障害は、程度の差はあれど多くの方にみられる副作用です。ところが皮膚炎が現れる人にはイレッサが良く効くとの報告があります。皮膚障害が起きたら医師に報告すべきですが、自己判断だけで減量・中断することは控えてください。 【モノリスからのお知らせ】メール相談をご利用ください イレッサの副作用を軽減し相乗効果が期待できます。がんの治療の悩みなどお気軽にご相談ください。
イレッサのより詳しい情報はリンク先でご覧になれます。 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 https://www.pmda.go.jp/
【効能・効果】 手術不能又は再発非小細胞肺癌 【警告・注意事項】 間質性肺炎などの肺障害は投与初期に起こりやすく、適切に対処しなければ命に関わるケースが少なくありません。使い始めは特に慎重に副作用発現を観察します。 体力が低下している方の場合、死亡率が上昇する傾向にあります。 息切れ、呼吸困難、咳及び発熱等の異常があれば、ただちに医師に報告してください。 【副作用発現率】 →抗がん剤の副作用 特別調査「イレッサ錠250プロスペクティブ調査」3,322例 発疹17.1%、肝機能異常11.1%、下痢11.1%、急性肺障害・間質性肺炎5.8%、急性肺障害・間質性肺炎による死亡2.3%(2004年8月報告時) 【生存期間中央値】 ISEL試験という世界28カ国で行われたイレッサとプラセボの生存期間を比較検討する試験では、イレッサは生存期間を延長させませんでした。ですが東洋人だけを解析したところ生存期間に延長がみられました。 東洋人 9.5ヶ月(イレッサ投与群)vs5.5ヶ月(プラセボ群) 【奏効率】 27.5%(日本人) 9.6%(外国人)
モノリスのホームページでは専門的な情報もお伝えしています。疑問点は薬剤師などに確認して下さい。 医療用医薬品を自分だけの判断で開始、中止、用量変更すると危険な場合があります。
監修医師 藤沼秀光(医学博士) <藤沼医院 院長、栃木県警察医>
大学病院で研究、診療に従事したあと、藤沼医院にて統合医療に専念。学生時代より、病気は悪玉ではなく心と体のクリーニング現象(清浄化現象)であると捉え、その存在意義を追求するための研究・検証を行っている。’91年よりデトックス療法を開始、その後、魂と病気/心と病気、量子エネルギー測定等、未開発の先進医学に興味をもって取り組んでいる。日常診療では清浄化現象に適う、自然な医療を実践し、ガン・アトピー・リウマチ等の代替医療も手がけ研究会、学会、講演、TVで活躍し、遠く他県からの来院も少なくない。
学歴:昭和54年 3月 獨協医科大学医学部卒業/平成 2年 3月 医学博士号取得
所属学会:日本臨床生理学会 評議員/日本循環器学会 地方会評議員
がんニュース/がん治療・治療薬情報