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アバスチン非小細胞肺がん、結腸・直腸がん・乳がんの治療に使われる分子標的薬です。血管新生を阻害して、がんを兵糧攻めにしようというアイデアから生まれました。

米国FDAは進行乳がんの患者に対する有益性はないとして、同疾患への承認を取り消しています。

なお日本でアバスチンを使った場合、1ヶ月に50万円ほど(体重や投与間隔により差があります。)の治療費が上乗せになります。

血管内皮細胞増殖因子(VEGF)というタンパクの働きを阻害します。腫瘍は増殖するために大量のエネルギーを必要としており、いつも栄養不足状態にあります。そのため腫瘍は新たに血管を作って栄養を取り込もうとします。それを血管新生といい、VEGFはその血管新生のメカニズムに関わっています。

【薬剤師のコメント】アバスチンは世界初の血管新生阻害薬として開発され、非常に注目されていましたが、残念ながら実際には期待されたほどの腫瘍抑制効果を発揮できませんでした。
そのため単独で使用されることはなく、従来の抗がん剤との組み合わせて投与されることとなっています。

また既存の抗がん剤には見られない副作用も発現します。治療中に異常を感じるときは、我慢せずに医師に伝えてください。

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アバスチンを理解し、正しく使って行きましょう。がん治療の悩みなど、ご相談承ります。


アバスチンのより詳しい情報はリンク先でご覧になれます。

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
https://www.info.pmda.go.jp/


【効能・効果】

治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌がん

扁平上皮がんを除くを除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん

手術不能又は再発乳癌 (注:延命効果は示されていません。)

【警告・注意事項】

消化管穿孔という腸に穴があいてしまう副作用のために亡くなった方がいます。

傷の治りが悪くなるため、手術後は慎重に投与しなくてはなりません。投与後の手術は十分な期間をおかなくてはなりません。

脳転移がある場合、脳出血の危険があります。

肺出血により亡くなった方がいますので、痰に血が混じるような場合は医師に連絡してください。

脳血管発作、一過性脳虚血発作、心筋梗塞、狭心症、脳虚血、脳梗塞等の動脈血栓塞栓症があらわれ、亡くなった方がいます。

血圧が上昇し、頭痛や吐き気、痙攣が起こる場合は危険ですので、すぐに医師に報告してください。

【副作用発現率】 →抗がん剤の副作用

治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌(国内)

2,814例中1,789例(63.6%)に副作用が認められました。主な副作用は、好中球減少症18.8%、白血球数減少18.5%、高血圧14.6%、鼻出血10.0%等です。

未治療の扁平上皮癌を除く進行・再発の非小細胞肺癌:国内臨床試験における安全性評価対象例125例中125例(100.0%)2,783件に副作用が認められています。主な副作用は、好中球減少症121例(96.8%)、脱毛症119例(95.2%)、白血球数減少118例(94.4%)、神経毒性117例(93.6%)、ヘモグロビン減少105例(84.0%)、関節痛101例(80.8%)等です(効能追加承認時)。

手術不能又は再発乳癌:国内臨床試験における安全性評価対象例120例中120例(100.0%)2,529件に副作用が認められた。主な副作用は脱毛症118例(98.3%)、白血球数減少102例(85.0%)、好中球減少症91例(75.8%)、末梢性ニューロパシー90例(75.0%)、鼻出血85例(70.8%)等であった(効能追加承認時)。

 【副作用発現率】

未治療の扁平上皮癌を除く進行・再発の非小細胞肺癌(国内)

125例中125例(100.0%)に副作用が認められました。主な副作用は、好中球減少症96.8%、脱毛症95.2%、白血球数減少94.4%、神経毒性93.6%、ヘモグロビン減少84.0%、関節痛80.8%等です。

※肺がん治療でのアバスチンの投与量は大腸がんより多い。

【生存期間中央値】 →用語解説

治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌

19.91ヶ月(化学療法+プラセボ)vs21.22ヶ月(化学療法+アバスチン)

※化学療法:FOLFOX4療法又はXELOX療法

【奏効率】 →用語解説

未治療の扁平上皮癌を除く進行・再発の非小細胞肺癌(国内JO19907試験)

カルボプラチン+パクリタキセル31.0%

カルボプラチン+パクリタキセル+アバスチン60.7%

未治療の扁平上皮癌を除く進行・再発の非小細胞肺癌(海外AVF0757g試験)

カルボプラチン+パクリタキセル12.0%

カルボプラチン+パクリタキセル+アバスチン31.3%


モノリスのホームページでは専門的な情報もお伝えしています。疑問点は薬剤師などに確認して下さい。
医療用医薬品を自分だけの判断で開始、中止、用量変更すると危険な場合があります。


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