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  • Q&A(よくある質問)


がんの疼痛を抑えるために、麻薬系の鎮痛剤がよく使われます。強力な鎮痛作用を持っていますが、不快な便秘の副作用が高頻度で起こります。

 

便秘が起こる頻度は薬剤による差があります。そして投与量が多いほど便秘の程度は重くなります。

便秘が続くと腹部膨満感が現れるようになり、食欲の低下にもつながります。適切に下剤を使用して対処しましょう。

 

麻薬性鎮痛剤はオピオイド鎮痛薬とも呼ばれます。また麻薬性鎮痛剤を総じてモルヒネと呼ぶことがあります。(以前は麻薬性鎮痛剤といえばモルヒネでした。)

 

代表的な麻薬性鎮痛剤と便秘の発現頻度一覧

数値は各薬剤の添付文書から引用しています。複数記載があった場合は、大きな数字を引用しています。
(添付文書からは投与量や投与回数が読み取れないため、この表からは薬剤同士の比較はできません。)

 

薬剤名 一般名(成分名・剤形) 便秘の発生頻度
MSコンチン錠 モルヒネ塩酸塩徐放錠 5%以上
パシーフカプセル モルヒネ塩酸塩水和物徐放性カプセル 5%以上
カディアンカプセル モルヒネ硫酸塩徐放性製剤 52.8%
ピーガード錠 モルヒネ硫酸塩水和物製剤 19.4%
オプソ内服液 モルヒネ塩酸塩内用液剤 52.9%
アンペック坐剤 モルヒネ塩酸塩坐剤 12.7%
オキシコンチン錠 オキシコドン塩酸塩徐放錠 38.4%
オキノーム散 オキシコドン塩酸塩散 27%
デュロテップMTパッチ フェンタニル経皮吸収型製剤 52.5%
ワンデュロパッチ フェンタニル経皮吸収型製剤 47%
フェントステープ フェンタニル経皮吸収型製剤 9.9%

 

便秘の発現頻度が低い薬剤がありますが、鵜呑みにしないでください。投与量にもよりますが、実際には多くの方が便秘を経験します。

 

フェンタニル製剤は、モルヒネやオキシコドンに比べて便秘が起こりにくいと考えられていますが、大きな差は無いように思います。

麻薬性鎮痛剤で便秘が起こるメカニズム

麻薬性鎮痛剤は脳内のオピオイド受容体に結合することで鎮痛効果を発揮します。しかしオピオイド受容体は腸管にも存在しており、麻薬性鎮痛剤が結合すると腸の動きが悪くなり便秘が起こってしまいます。

 

鎮痛効果が得られるよりも少ない量で便秘が起こってしまうため、多くの方が便秘に悩まされるのです。

下剤

便秘を予防する目的で、はじめから下剤が一緒に処方されることは少なくありません。下剤により便秘の副作用を軽減できますが、人によってはあまり効果が得られないこともあります。

 

下剤の効き方には個人差があります。そのため基本的には自分で量を調節して使います。必要以上に使っていると効き目が悪くなりやすいので、適量を心がけましょう。特に浣腸剤、坐薬は連用による効果の減弱が著しい下剤です。

 

よく使われる下剤

プルゼニド 生薬のセンナが含む有効成分「センノシド」を含有する下剤です。いくつもの商品がありますが代表的な薬剤がプルゼニドです。ピンク色の小さな錠剤です。体内に吸収され、腸管を刺激して腸の運動を改善します。比較的作用は穏やかで、連用しても効果が落ちにくいことから一般的な便秘に汎用される薬です。
酸化マグネシウム カマ、重カマなどと呼ばれます。錠剤タイプ、散薬タイプがあります。腸管からはあまり吸収されず、薬が水分を引きこむような働きをします。そのため便の水分量が増え柔らかくなり、便秘を改善します。効果を発揮させるために水分をしっかり摂ります。
ラキソベロン内用液 成分はピコスルファートです。目薬のような容器に入った液状タイプの内服薬です。水に混ぜて服用します。無味無臭です。容器を押してポトポトと滴下するため、他の下剤よりも量の微調整が容易です。10滴程度を最初の目安にして、効果をみて増減します。
グリセリン浣腸 肛門から注入するタイプの下剤です。内服薬では得られない即効性が特徴で、使用後数分で便意を感じます。グリセリンによる腸粘膜の刺激が、腸運動を改善し排便を促します。強力な下剤ですが、連用により耐性が生じて効きにくくなります。市販のイチジク浣腸もグリセリン浣腸です。
新レシカルボン坐剤 肛門に挿入する下剤です。腸内で炭酸ガスを発生し腸を刺激することで排便を促します。耐性の心配があるため毎日使うのには適しません。冷蔵庫で保管します。

 

  • 便秘(麻薬性鎮痛剤の副作用)
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