BCG-膀胱がん
- 更新日2024年01月12日
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免疫の活性化
BCGは弱毒化した結核菌です。膀胱内に注入すると免疫反応が活性化して、抗がん作用を発揮すると考えられています。 BCGはの明確な作用メカニズムは解明されていません。BCGはマクロファージやTリンパ球などの免疫を活性化し、直接的にがん細胞を傷害するとともに抗腫瘍性サイトカイン (腫瘍壊死因子、インターフェロン-γなど) を分泌してがん細胞を傷害すると考えられます。 【薬剤師のコメント】患者さんの免疫力を賦活させがんを治療するという、多くの抗がん剤とは違う作用メカニズムを持つ薬剤です。 膀胱注入後はBCGを含んだ尿が出てきます。BCGは弱毒化されており、家族などが結核に感染する心配はほとんどありませんが、念の為に一回目の尿は消毒するように指示されます。 治療や再発防止に使われますが、がんの予防ワクチンとしては認可されていません。 【モノリスからのお知らせ】メール相談をご利用ください BCGの作用を増強し副作用の軽減が期待できます。がんの治療の悩みなどお気軽にご相談ください。BCGのより詳しい情報はリンク先でご覧になれます。 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 https://www.pmda.go.jp/
【成分名】 生きたカルメット・ゲラン菌 (BCG) 【商品名】 イムノブラダー、イムシスト 【効能・効果】 表在性膀胱がん、膀胱上皮内がん 【警告・注意事項】 カテーテル挿入等により外傷を生じた後のBCG投与によるBCG感染が原因だと思われる死亡例があります。外傷を生じた直後にはBCGを投与すべきではなく、7日から14日間あけて投与します。 アナフィラキシー様症状に起因したと考えられる死亡例があります。 BCGは生菌製剤であり、米国において院内感染の報告があるので注意して扱います。 AIDS、白血病、悪性リンパ腫などにより、または化学療法、放射線照射により免疫抑制状態にある場合は使えません。 HIVキャリアの場合や免疫抑制剤を投与している場合は使えません。 活動性の結核症を患っている場合は使えません。 熱性疾患、尿路感染症又は肉眼的血尿が存在している場合は使えません。 妊婦中または妊娠の可能性がある場合は使えません。 BCG全身性過敏症反応が出たことがある人には使えません。 【副作用発現率】 承認時までに実施された臨床試験において、対象症例198例中の自他覚症状の発現率は78.3% です。 使用成績調査において、対象症例3,431例中の自他覚症状の発現率は64.4% です。 主な副作用は膀胱刺激症状が多く、以下の通りです。排尿痛32.9% 頻尿29.2% 肉眼的血尿15.7% 尿蛋白22.9% 尿沈渣〔赤血球〕28.6% 尿潜血27.8% 尿沈渣〔白血球〕55.4% 【奏効率】 表在性膀胱がん88.7% 膀胱上皮内がん(表在性膀胱がんの合併症含む)90.7% 【生存期間中央値】 メーカーの添付文書には記載がありません。
モノリスのホームページでは専門的な情報もお伝えしています。疑問点は薬剤師などに確認して下さい。 医療用医薬品を自分だけの判断で開始、中止、用量変更すると危険な場合があります。
監修医師 藤沼秀光(医学博士) <藤沼医院 院長、栃木県警察医>
大学病院で研究、診療に従事したあと、藤沼医院にて統合医療に専念。学生時代より、病気は悪玉ではなく心と体のクリーニング現象(清浄化現象)であると捉え、その存在意義を追求するための研究・検証を行っている。’91年よりデトックス療法を開始、その後、魂と病気/心と病気、量子エネルギー測定等、未開発の先進医学に興味をもって取り組んでいる。日常診療では清浄化現象に適う、自然な医療を実践し、ガン・アトピー・リウマチ等の代替医療も手がけ研究会、学会、講演、TVで活躍し、遠く他県からの来院も少なくない。
学歴:昭和54年 3月 獨協医科大学医学部卒業/平成 2年 3月 医学博士号取得
所属学会:日本臨床生理学会 評議員/日本循環器学会 地方会評議員
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