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胆管がん(胆管癌)の克服・共存を目指して

胆管がん(胆管癌)は発見しにくく難治性のがん

胆管がんと胆嚢がん、そして十二指腸乳頭部がんを合わせて胆道がんと言います。胆道癌は似たような性質をもっているため抗がん剤治療では同じ薬剤を使用します。

2016年の部位別がん死亡数で、男性8,970人、女性8,995人、男女合計では17,965人もの人が胆道がん(胆道癌)で亡くなっています。

ちなみに、2016年にがんで死亡した人は男性21万9,785人、女性15万3,201人、合計37万2,986人です。

2016年 部位別がん死亡数は以下の通りです

死亡数の多い部位-男性 死亡数の多い部位-女性
  1. 肺がん(52,430人)
  2. 胃がん(29,854人)
  3. 大腸がん[結腸癌+直腸癌](27,026人)
  4. 肝臓がん(18,510人)
  5. 膵臓がん(17,060人)
  6. 前立腺がん(11,803人)
  7. 食道がん(9,533人)
  8. 胆道がん[胆管癌+胆嚢癌](8,970人)
  9. 悪性リンパ腫(6,918人)
  10. 白血病(5,398人)
  1. 大腸がん[結腸癌+直腸癌](23,073人)
  2. 肺がん(21,408人)
  3. 膵臓がん(16,415人)
  4. 胃がん(15,677人)
  5. 乳がん(14,015人)
  6. 肝臓がん(10,018人)
  7. 胆道がん[胆管癌+胆嚢癌](8,995人)
  8. 子宮がん[頸癌+体癌](6,345人)
  9. 悪性リンパ腫(5,466人)
  10. 卵巣がん(4,758人)
  11. 白血病(3,403人)
  12. 食道がん(1,950人)

癌治療では「5年生存率」という言葉を良く耳にします。
治療開始してから5年間、生存しているかどうか(転移していても生存していればカウントされる)という意味ですが、5年前にさかのぼって癌の罹患数は下記の通りになります。

2011年 部位別がん罹患数は以下の通りです

罹患数の多い部位-男性 罹患数の多い部位-女性
  1. 胃がん(90,083人)
  2. 前立腺がん(78,728人)
  3. 肺がん(75,433人)
  4. 大腸がん[結腸癌+直腸癌](72,101人)
  5. 肝臓がん(29,192人)
  6. 食道がん(19,728人)
  7. 膵臓がん(17,173人)
  8. 悪性リンパ腫(13,766人)
  9. 胆道がん[胆管癌+胆嚢癌](12,250人)
  10. 白血病(7,060人)
  1. 乳がん(72,472人)
  2. 大腸がん[結腸癌+直腸癌](52,820人)
  3. 胃がん(41,950人)
  4. 肺がん(36,425人)
  5. 子宮がん[頸癌+体癌](26,741人)
  6. 膵臓がん(15,922人)
  7. 肝臓がん(14,648人)
  8. 胆道がん[胆管癌+胆嚢癌](11,356人)
  9. 悪性リンパ腫(11,012人)
  10. 卵巣がん(9,314人)
  11. 白血病(5,209人)
  12. 食道がん(3,391人)

参考資料:国立がん研究センターがん対策情報センター(人口動態統計より作成)

胆道癌(胆管がん+胆嚢がん)の罹患数は2011年に男性12,250人、女性11,356人でしたが、5年後の2016年には男性8,970人、女性8,995人の方が亡くなられています。

全国がんセンター協議会が公表した全国がんセンター協議会加盟施設の胆道がんの5年生存率(2007年-2009年診断症例)によれば、ステージⅠ期57.3%、Ⅱ期は24.4%、Ⅲ期では11.3%、Ⅳ期では1.8%です。

胆管がん(胆管癌)の初期症状

肝臓内の細い胆管にできたがんは肝内胆管がん(肝内胆管癌)といいます。肝門部にできたがんを肝門部胆管がん、そして肝臓の外の胆管にできたがんを肝外胆管がん(肝外胆管癌)といい分類されます。一般に胆管がんといえば肝外胆管がんのことを指します。

胆管がん(胆管癌)は胆嚢がんと違って胆汁の流れ道にできるがんですから比較的小さながんでも胆汁の流れが妨げられ(胆汁の鬱滞)黄疸症状が現れて胆管がん(胆管癌)が見つかることが少なくありません。しかし、胆管がん(胆管癌)は胆管の内側の粘膜から発生し、浸潤性発育といって周りの組織にしみこむように(インクが紙にしみこむよう)拡がることが多いため、見つかったときには進行していることが少なくありません。

胆管がん(胆管癌)の初発症状の90%は黄疸です。その他には掻痒(そうよう)感、軽度の上腹部痛、体重の減少なども半数程度の症例で認められます。黄疸を伴わない症例では腹部痛や発熱、食欲不振、全身の倦怠感(けんたいかん)などが初発症状として現れることが多いようです。

胆管がん(胆管癌)が進行すると、体重の急激な減少や背中の痛み、腹部の腫れ、みぞおちの辺りの痛みが出てくることがあります。また、便通異常(下痢や便秘)が続くこともあります。

胆管がんは進行が早く悪性度の高い癌ですが、早期に発見し適切な治療を受ければ克服することも可能ですから、体に異常を感じたら速やかに医療機関を受診するよう心がけてください。

胆管がん(胆管癌)治療の問題点

胆管がん(胆管癌)治療においては、主に外科的手術と放射線治療、そして化学療法(抗がん剤治療)などの治療が柱となります。

胆管がんは手術による摘出が「できる」か「できない」かが予後を大きく左右します。

胆管がんは進行が早いため、黄疸症状などがあるにも関わらずしばらくほっておくと、病院で診断された時には既に遠くのリンパ節や肝臓転移、腹膜転移(腹膜播種)、骨転移、肺転移、脳転移などをきたし、手術ができない状態になってしまうリスクがあります。

手術適応が無い場合は、主に抗がん剤治療を行うことがすすめられますが、抗がん剤治療は胆管がんを治すための治療ではなく、一時的に症状を緩和したりあるいは一時的に癌を縮小させるための治療であり、抗がん剤治療だけで胆管がんを克服することは難しいと言えます。

そのため再発・転移した胆管がん(胆管癌)を克服することは難しいと考えられています。

胆管がんの治療で大切なのは、できるだけ早期に発見をすることと、手術で癌を取りきることになります。

そして手術後「癌は取りきれたから安心です」「今までどおりの生活に戻っても大丈夫です」という言葉をそのまま受け取るのではなく、癌にとって居心地の悪い体内環境を構築していくことが大切です。

全国胆道癌登録調査報告による治療別の生存率によれば1年生存率は、癌を確認できる範囲で全て取りきれた根治術後の70%、切除できなかったケースでは22%、3年生存率はそれぞれ37%、3%、5年生存率はそれぞれ26%、1%となっています。

手術で取りきれたとしても厳しいですが、手術で取りきれなかった時の生存率の低さをみて落ち込んでしまう方も少なくないと思います。

しかし、胆管がんを克服し、5年、10年と元気に楽しく笑顔にあふれた生活を送っている方も少なからずいらっしゃいます

手術や抗がん剤治療だけに頼るのではなく、根本的に胆管癌を作ってしまった原因がどこにあるのか見直し、改められる所を改めて癌が成長しにくい体内環境を構築することが胆管癌克服には必要と思います。モノリスでは胆管癌克服のお手伝いをするため様々な情報を持っています。お気軽にご相談ください。

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胆管がん(胆管癌)の検査

腹部超音波検査(エコー検査)

腹部エコー検査は主に腹水の有無や胃の周りの大動脈周囲のリンパ節や肝臓への転移、胆道閉塞(黄疸)の有無を調べる検査です。超音波エコー検査は被爆など体に害が無いため何度でも行うことができます。閉塞性黄疸の場合には胆管の閉塞部を知ることができますし、腫瘍をとらえられる場合もあります。 妊婦さんが赤ちゃんの様子を見る時に腹部エコー検査を行う、あの検査です。

腹部CT検査

CT検査は胆管がんと周りの臓器の位置関係、周辺臓器への浸潤の有無、リンパ節腫大、肝転移や肺転移、胸水、腹水の有無などを見ることができます。CT検査には造影剤と呼ばれる薬を注入して撮影する造影CTと造影剤を使用しない単純CTとがあります。造影剤を用いるとコントラストが強調され病変が明確に検出できるなどメリットがありますが、アレルギーを持つ方や喘息、腎機能障害等がある場合は造影剤を用いず検査します。

腹部MRI検査

MRI検査は強い磁場をかけて体の中の状態を調べる検査です。微小肝転移の診断やリンパ節転移の診断能に優れた検査です。

内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP検査)

ERCP検査は十二指腸内視鏡を口から入れて十二指腸まで送りこみ、この内視鏡を通じてカテーテルという細い管を胆管に入れて膵管まで通し、ここから胆管に造影剤を注入して胆管と膵管やその枝分かれした部分のX線画像を撮影する検査です。

ERCPの際に膵液や胆汁を直接採取して細胞診断を行い、胆管がん(胆管癌)であることの確定診断を行います。

MRCPの検査よりも鮮明な画像を得ることができますが、膵炎などの合併症が起こる可能性が数%程度あることや技術的に難しい検査であることなどの理由から最近ではMRCP検査の方が多く行われるようになってきました。

磁気共鳴胆管膵管造影(MRCP検査)

MRCP検査はMRI検査(核磁気共鳴画像検査)を応用した検査です。

MRCP検査は膵管像や胆管像を構築する事ができ、CT検査と違ってX線の被爆がないことや造影剤を胆管や膵管(すいかん)に直接注入する必要がないなど患者さんへの負担が少ないことが大きな利点になります。胆管と膵管の造影ができ狭窄や閉塞などの症状がでていれば見つけることができます。

経皮経肝胆管造影法(PTC検査)

経皮経肝胆管造影法(PTC検査)は、がんの為に胆汁の流れがせき止められ太くなった胆管の上流部分に直接針を刺し、造影剤を注入し胆嚢や胆管の状態を調べる検査です。

胆管の狭窄・閉塞の様子が詳しくわかりますし、胆管がん(胆管癌)がある部分や胆管がん(胆管癌)の広がり具合の診断にも有用です。

同時に黄疸の治療として流れがせき止められている胆汁を身体の外に導く処置を行うことも多いです。これをPTCT(経皮経肝胆道ドレナージ術)といいます。取り出した胆汁の中にがん細胞が見つかれば胆管がん(胆管癌)の確定診断となります。

PET検査

PET検査はがん細胞が正常な細胞よりも活動性が高く、栄養となるブドウ糖を正常細胞よりも数倍取り込む性質を利用した検査で、がん細胞があれば、その部分に注入した薬剤(ブドウ糖に放射性物質を合成したもの)が集まります。

一度の検査で全身のがん検査が可能ですが、検査費用が高く頻繁に検査ができないという欠点もあります。また、PET検査だけでは胆管がん(胆管癌)を正確に診断することはできませんので、他の検査との併用が必要です。

腫瘍マーカー

胆管がん(胆管癌)の腫瘍マーカーとしては主にCA19-9、DUPAN-2、Span-1、CEAなどが使われます。胆管がん(胆管癌)では腫瘍マーカーの数値を調べることで手術後の取り残しがないか、抗がん剤や放射線治療の効果があったか、再発の兆候がないかなどをおおよその目安として判断することができます。

ただし、腫瘍マーカーは偽陽性を示したり、早期では陽性にならないことはしばしばありますし、進行胆管がんでも陽性にならないこともあります。また他の癌でもマーカー値が上昇することもありますので腫瘍マーカーだけでは胆管がんを特定することはできません。

その他の検査

骨への転移が疑われるときには骨シンチグラフィーを行うことがあります。また脳への転移が疑われる場合には脳のMRI検査を行うことがあります。

検査を受ける際に大切なこと

検査を受ける目的が不明な場合には医師に目的を確認してください。また、検査結果を確認する際には、聞くだけでなく、メモを取ったり録音をするなどして後で再確認できるようにしておくことが大切です。検査結果を聞いているときには理解したつもりでも冷静さを失ってしまっていたり、うろ覚えではっきり分からなかったりすることは良くあります。

病状を正しく把握することが治療の第一歩です。

胆管癌の検査を控えている方、検査結果を知って不安がある方、血液検査の見方が分からない方、どんなことでも結構です。ご相談お待ちしております。

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胆管がん(胆管癌)の治療

胆管癌の治療

胆管癌の治療は主に手術療法(外科手術)、放射線療法、化学療法(抗がん剤治療)があります。

胆管癌は放射線や抗がん剤治療の反応があまり良くないため、手術適応のある早期の胆管癌では、出来る限り外科手術が優先されます。
しかし、癌の場所が悪かったり、癌が進行していたりして手術適応が無い時には放射線治療や抗がん剤治療を行うことになります。

脳に転移した場合には抗がん剤が効かないため、放射線治療が優先されます。また骨転移のため痛みが強い場合には痛み軽減のために放射線治療を行うこともあります。

抗がん剤治療は単剤で行う場合と、複数種類の抗がん剤を組み合わせて使う場合があります。

胆管がん(胆管癌)が早期がんでも、悪性度が高く転移しやすいため手術後短期間で再発・転移してしまうことが少なくありません。
手術後には必要に応じて補助化学療法といって再発・転移を予防する目的で抗がん剤治療を行います。

一般に胆管がんは抗がん剤の反応が宜しくありません。一時的に癌が縮小したり、あるいは画像上では確認できないレベルまでなることもありますが薬剤耐性のためしばらくすると癌は再び大きくなってしまいます。こうなると同じ抗がん剤は効かないため種類を変えて治療を続けていくことになります。

抗がん剤としてはジェムザール、TS-1が使われることが多いようです。ジェムザール+シスプラチンを行うこともあります。

胆管癌治療を行っているみなさまへ

胆管癌の治療に行き詰まり感を持っている方、相乗効果を期待したい方、余命宣告を受けた方、その他お悩みをお持ちのかた、モノリスにはさまざまな方からご相談を頂きます。

例えば

  • がんと診断されこれから手術を控えている方
  • 癌の手術後で再発・転移のリスクを抑えたい方
  • 抗がん剤や放射線治療中で副作用を軽減したい方
  • 一通り治療を行ったが効果が実感できなかった方
  • 余命宣告を受けてしまったが、諦めていない方
  • 人間の尊厳を大切にいきいきとした時間を過ごしたいと考えている方
  • とにかく満足のいく有意義な時を過ごしたいと考えている方

ひとつでも当てはまる方はぜひモノリス(TEL:048-474-0884)にお電話ください。

皆様、最初は不安がっていますが、お電話でいろいろとお話しをさせていただくと気持ちも落ち着き、前向きに病気と闘っていく気持ちを持っていただけます。
医師任せにせずご自身たちで出来ることに取り組み、有意義な時間を過ごせるようになる方が多いようです。

胆管癌と診断されて、どうすればよいか戸惑っている方、余命宣告を受けて頭が真っ白になってしまっている方、一度私たちと話をしてみませんか。お気軽にご相談ください。

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胆管がん(胆管癌)を克服するために

胆管がん(胆管癌)を克服するには、胆管がん(胆管癌)になってしまった原因を知る必要がありますし、胆管がん(胆管癌)が再発しにくい体内環境を作ることも必要です。さらには治療中、治療後の生活の質を保ち精神的にも肉体的にも安定した豊かな人生・満足度の高い人生にすることがとても大切ではないかと思います。

いわゆる西洋医学の最先端の治療を行っている大学病院やがんセンターなどの大きな病院で「治療法は無い」と告知をされた患者さんでも、西洋医学以外に目を向ければ治療の選択肢はありますし、生活の質を保つ、あるいは向上させる術はいくつも残されています。

モノリスでは、がん患者様の今までの食生活をはじめとする生活習慣の見直し、ストレスの対処、モノの考え方などの見直し、がん患者さんやご家族の方が主体的にがん治療を受けることや死生観を持つことで患者さんらしさを取り戻して頂くことの大切さを、ともに考えていきます。

「転移したがんは治らない」「余命宣告を受けてしまったからもうダメだ」「治療を受けなければがんは進行してしまう」などなど、癌に対する悪い思い込みは捨てて、「転移癌でも治っている人はいる」「余命宣告なんて自分には関係ない」「癌とは共生・共存できる」と前向きになっていただければと思います。

どんなことでも結構です。ご相談お待ちしております。

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監修医師 藤沼秀光(医学博士)  <藤沼医院 院長、栃木県警察医> 

監修医師 藤沼秀光(医学博士)

大学病院で研究、診療に従事したあと、藤沼医院にて統合医療に専念。学生時代より、病気は悪玉ではなく心と体のクリーニング現象(清浄化現象)であると捉え、その存在意義を追求するための研究・検証を行っている。’91年よりデトックス療法を開始、その後、魂と病気/心と病気、量子エネルギー測定等、未開発の先進医学に興味をもって取り組んでいる。日常診療では清浄化現象に適う、自然な医療を実践し、ガン・アトピー・リウマチ等の代替医療も手がけ研究会、学会、講演、TVで活躍し、遠く他県からの来院も少なくない。

学歴:昭和54年 3月 獨協医科大学医学部卒業/平成 2年 3月 医学博士号取得
所属学会:日本臨床生理学会 評議員/日本循環器学会 地方会評議員