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肝臓がん(肝臓癌・肝細胞がん)の克服・共存を目指して

肝臓がん(肝臓癌)は治療を繰り返しやすい難治性がん

肝癌とは肝臓にできるがん(悪性腫瘍)のことで、肝臓に発生した原発性肝がんと、肝臓とは別の臓器に発生したがんが肝臓に転移した転移性肝がんに分かれますが、一般に肝がん(肝細胞がん)と言えば肝臓に出来る原発性肝がんのことを指します。

2016年の部位別がん死亡数で、男性18,510人、女性10,018人、男女合計では28,528人もの人が肝臓がん(肝臓癌)で亡くなっています。

ちなみに、2016年にがんで死亡した人は男性21万9,785人、女性15万3,201人、合計37万2,986人です。

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2016 年 部位別がん死亡数は以下の通りです

死亡数の多い部位-男性 死亡数の多い部位-女性
  1. 肺がん(52,430人)
  2. 胃がん(29,854人)
  3. 大腸がん[結腸癌+直腸癌](27,026人)
  4. 肝臓がん(18,510人)
  5. 膵臓がん(17,060人)
  6. 前立腺がん(11,803人)
  7. 食道がん(9,533人)
  8. 胆道がん[胆管癌+胆嚢癌](8,970人)
  9. 悪性リンパ腫(6,918人)
  10. 白血病(5,398人)
  1. 大腸がん[結腸癌+直腸癌](23,073人)
  2. 肺がん(21,408人)
  3. 膵臓がん(16,415人)
  4. 胃がん(15,677人)
  5. 乳がん(14,015人)
  6. 肝臓がん(10,018人)
  7. 胆道がん[胆管癌+胆嚢癌](8,995人)
  8. 子宮がん[頸癌+体癌](6,345人)
  9. 悪性リンパ腫(5,466人)
  10. 卵巣がん(4,758人)
  11. 白血病(3,403人)
  12. 食道がん(1,950人)

癌治療では「5年生存率」という言葉を良く耳にします。
治療開始してから5年間、生存しているかどうか(転移していても生存していればカウントされる)という意味ですが、5年前にさかのぼって癌の罹患数は下記の通りになります。

2011年 部位別がん罹患数は以下の通りです

罹患数の多い部位-男性 罹患数の多い部位-女性
  1. 胃がん(90,083人)
  2. 前立腺がん(78,728人)
  3. 肺がん(75,433人)
  4. 大腸がん[結腸癌+直腸癌](72,101人)
  5. 肝臓がん(29,192人)
  6. 食道がん(19,728人)
  7. 膵臓がん(17,173人)
  8. 悪性リンパ腫(13,766人)
  9. 胆道がん[胆管癌+胆嚢癌](12,250人)
  10. 白血病(7,060人)
  1. 乳がん(72,472人)
  2. 大腸がん[結腸癌+直腸癌](52,820人)
  3. 胃がん(41,950人)
  4. 肺がん(36,425人)
  5. 子宮がん[頸癌+体癌](26,741人)
  6. 膵臓がん(15,922人)肝臓がん(人)
  7. 肝臓がん(14,648人)膵臓がん(人)
  8. 胆道がん[胆管癌+胆嚢癌](11,356人)
  9. 悪性リンパ腫(11,012人)
  10. 卵巣がん(9,314人)
  11. 白血病(5,209人)
  12. 食道がん(3,391人)

参考資料:国立がん研究センターがん対策情報センター(人口動態統計より作成)

肝臓がんの罹患数は2011年に男性29,192人、女性14,648人でしたが、5年後の2016年には男性18,510人、女性10,018人の方が亡くなられています。

 

肝臓がん(肝臓癌)の初期症状

肝臓がんを患う多くの方は、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスに感染した方が、慢性肝炎になり、肝硬変を経て肝がんを発症します。

慢性肝疾患がなく、肝炎ウイルス感染もない人から肝癌が発癌することはほとんどありません。肝臓がん(肝臓癌/肝癌/肝細胞がん)発生の危険因子は肝硬変、C型慢性肝炎、B型慢性肝炎、アルコール摂取、アフラトキシン(カビ毒)などがあげられます。

肝臓はもっとも大きな臓器ですが、その働きは糖質やタンパク質、脂質の代謝・合成、貯蔵、有害物質の解毒・分解・排泄、胆汁の合成・分泌などがあります。原発性の肝がん(肝細胞がん)あるいは転移性の肝臓がん(肝臓癌)になると肝臓のもつ機能が障害されるようになるため様々な症状が出てくるようになります。

沈黙の臓器肝臓-症状が出た時には要注意!

B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスのキャリアになり肝炎が慢性化して10年、20年と経過していく間に肝臓は障害を受けて肝細胞が線維化していきます。肝臓の線維化が進むと正常な働きをする肝細胞が減っていくので肝臓は徐々に本来の機能を失い、肝臓は硬く委縮して小さくなっていきます。これが肝硬変です。

肝硬変の初期段階では、障害を受けた肝細胞は一部で肝臓の残りの正常な細胞が肝機能の低下をカバーできるので肝機能はある程度保たれています。この自覚症状がほとんどない肝硬変を「代償性肝硬変あるいは代償期の肝硬変」といいます。

肝細胞が長期にわたって破壊され線維化が進むと、残った正常な肝細胞だけでは肝機能低下をカバーすることができなくなり、さまざまな症状があらわれるようになります。この状態の肝硬変を「非代償性肝硬変あるいは非代償期の肝硬変」といいます。

非代償期の肝硬変では全身倦怠感や食欲不振、黄疸、腹水、腹部膨満感、肝性脳症、貧血、出血傾向、皮下出血、消化管出血、吐き気、悪心、手掌紅斑や女性化乳房、クモ状血管腫、皮膚の色素沈着(皮膚がどす黒くなる)などの症状が出てきます。これらの症状は肝細胞がんでも同様です。

肝臓がんは悪性度が高く、治療を何度も繰り返し行いながらも徐々に進行していってしまうことが多い難治性の癌ですが、早期に発見し適切な治療を受ければ克服することも可能ですから、体に異常を感じたら速やかに医療機関を受診するよう心がけてください。

肝臓がん(肝臓癌)治療の問題点

肝臓がん(肝臓癌)治療においては、主に外科的手術とラジオ波焼灼療法、エタノール注入療法、肝動脈塞栓術、そして、肝動注化学療法や全身化学療法(抗がん剤治療)などの治療が柱となります。

肝臓がんは手術やラジオ波焼灼療法、エタノール注入療法などの局所療法が「できる」か「できない」で予後を大きく左右されます。

肝臓がん(肝臓癌)は自覚症状・初期症状に乏しく、早期発見が困難ながんです。また、肝機能が低下してもすぐには症状が表れにくく、徐々に癌になっていくため病院で診断された時にはすでに肝機能が相当悪化していることが少なくありません。

手術やラジオ波焼灼療法などの局所療法の適応がある場合は良いのですが、早期発見で局所療法を行ったが、しばらくすると広範囲に癌が拡がってしまい手術やラジオ波焼灼療法の適応が無くなってしまうと、肝動脈塞栓術を行うケースが増えてきます。ただ門脈浸潤があったり、塞栓術を繰り返していると効果が期待できなくなるため、動注化学療法や全身化学療法といった抗がん剤を使った治療を行うことがありますが、効果はあまり期待できないようです。

肝臓がんの治療で大切なのは、できるだけ早期に発見をすることと、手術で癌を取りきる、ラジオ波焼灼療法で焼き切ることになります。

手術後やラジオ波焼灼療法後には「癌は取りきれたから安心です」「今までどおりの生活に戻っても大丈夫です」という言葉をそのまま受け取るのではなく、癌にとって居心地の悪い体内環境を構築していくことが大切です。肝機能が悪化しないように肝機能改善を心がけることが大切です。

国立がん研究センターが公表した「がん診療連携拠点病院 院内がん登録2008-2009年5年生存率集計報告書によれば、ステージ別の5年生存率はステージI期で59.8%、II期で41.7%、III期で16.1%、そしてIV期では3.9%にとどまります。とても厳しい現実を知ると落ち込んでしまう方も少なくないと思います。

しかし、肝臓がんを克服し、5年、10年と元気に楽しく笑顔にあふれた生活を送っている方も少なからずいらっしゃいます

ちなみに3年生存率のステージ別(UICC TNM分類)は、国立がん研究センターが公表した「がん診療連携拠点病院 院内がん登録2011年3年生存率集計報告書」によると、ステージⅠ期76.4%、Ⅱ期は62.8%、Ⅲ期では22.7%、Ⅳ期では5.9%です。

手術やラジオ波焼灼療法、塞栓術や抗がん剤治療だけに頼るのではなく、根本的に肝臓癌を作ってしまった原因がどこにあるのか見直し、改められる所を改めて癌が成長しにくい体内環境を構築することが肝臓癌克服には必要と思います。モノリスでは肝臓癌克服のお手伝いをするため様々な情報を持っています。お気軽にご相談ください。

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肝臓がん(肝臓癌)の検査

腹部超音波検査(エコー検査)

腹部エコー検査は主に腹水の有無や胃の周りの大動脈周囲のリンパ節や肝臓への転移、胆道閉塞(黄疸)の有無を調べる検査です。超音波エコー検査は被爆など体に害が無いため何度でも行うことができます。妊婦さんが赤ちゃんの様子を見る時に腹部エコー検査を行う、あの検査です。

腹部CT検査

CT検査は肝臓がんと周りの臓器の位置関係、周辺臓器への浸潤の有無、リンパ節腫大、肝転移や肺転移、胸水、腹水の有無などを見ることができます。CT検査には造影剤と呼ばれる薬を注入して撮影する造影CTと造影剤を使用しない単純CTとがあります。造影剤を用いるとコントラストが強調され病変が明確に検出できるなどメリットがありますが、アレルギーを持つ方や喘息、腎機能障害等がある場合は造影剤を用いず検査します。

腹部MRI検査

MRI検査は強い磁場をかけて体の中の状態を調べる検査です。微小肝がんの診断やリンパ節転移の診断能に優れた検査です。

腫瘍マーカー

肝臓がん(肝臓癌)の腫瘍マーカーとしては主にAFP、PIVKA-IIなどが使われます。肝臓がん(肝臓癌)では腫瘍マーカーの数値を調べることで治療後の効果があったか、再発の兆候がないかなどをおおよその目安として判断することができます。 AST(GOT)やALT(GPT)、γGTPなどの推移もも参考になります。

ただし、腫瘍マーカーは偽陽性を示したり、早期では陽性にならないことはしばしばありますし、進行肝臓がんでも陽性にならないこともあります。また他の癌でもマーカー値が上昇することもありますので腫瘍マーカーだけでは肝臓がんを特定することはできません。

その他の検査

骨への転移が疑われるときには骨シンチグラフィーを行うことがあります。また脳への転移が疑われる場合には脳のMRI検査を行うことがあります。

検査を受ける際に大切なこと

検査を受ける目的が不明な場合には医師に目的を確認してください。また、検査結果を確認する際には、聞くだけでなく、メモを取ったり録音をするなどして後で再確認できるようにしておくことが大切です。検査結果を聞いているときには理解したつもりでも冷静さを失ってしまっていたり、うろ覚えではっきり分からなかったりすることは良くあります。

病状を正しく把握することが治療の第一歩です。

肝臓癌の検査を控えている方、検査結果を知って不安がある方、血液検査の見方が分からない方、どんなことでも結構です。ご相談お待ちしております。

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肝臓がん(肝臓癌)の治療

肝臓癌の治療

肝臓癌の治療は主に手術療法(外科手術)、ラジオ波焼灼療法、肝動脈塞栓術、動注化学療法、全身化学療法(抗がん剤治療)があります。

肝臓癌は抗がん剤治療の反応があまり良くないため、手術やラジオ波焼灼療法の適応のある肝臓癌では、出来る限りそれらの治療が優先されます。
しかし、癌の場所が悪かったり、癌が進行していたりして治療の適応が無い時には肝動脈塞栓術を行うことになります。

ラジオ波焼灼療法や肝動脈塞栓術は繰り返し治療を行うことが多く、徐々に肝機能が悪化していき、やがてこれらの治療ができない状態になってしまうと動注化学療法や全身抗がん剤治療を行うことがありますが、効果はほとんど期待できず、治療をやらない方が良かったということも少なくありません。

2009年にソラフェニブ(商品名:ネクサバール)が肝細胞がん(肝細胞癌)に対して適応となりました。当時はやっと肝臓がんにも抗がん剤治療ができると期待されていましたが、蓋を開けてみれば、恩恵を受けられた方は少ないようです。

肝臓癌治療を行っているみなさまへ

肝臓癌の治療に行き詰まり感を持っている方、相乗効果を期待したい方、余命宣告を受けた方、その他お悩みをお持ちのかた、モノリスにはさまざまな方からご相談を頂きます。

例えば

  • がんと診断されこれから手術を控えている方
  • 癌の手術後で再発・転移のリスクを抑えたい方
  • 抗がん剤や放射線治療中で副作用を軽減したい方
  • 一通り治療を行ったが効果が実感できなかった方
  • 余命宣告を受けてしまったが、諦めていない方
  • 人間の尊厳を大切にいきいきとした時間を過ごしたいと考えている方
  • とにかく満足のいく有意義な時を過ごしたいと考えている方

ひとつでも当てはまる方はぜひモノリス(TEL:048-474-0884)にお電話ください。

皆様、最初は不安がっていますが、お電話でいろいろとお話しをさせていただくと気持ちも落ち着き、前向きに病気と闘っていく気持ちを持っていただけます。
医師任せにせずご自身たちで出来ることに取り組み、有意義な時間を過ごせるようになる方が多いようです。

肝臓癌と診断されて、どうすればよいか戸惑っている方、余命宣告を受けて頭が真っ白になってしまっている方、一度私たちと話をしてみませんか。お気軽にご相談ください。

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肝臓がん(肝臓癌)を克服するために

肝臓がん(肝臓癌)を克服するには、肝臓がん(肝臓癌)になってしまった原因を知る必要がありますし、肝臓がん(肝臓癌)が再発しにくい体内環境を作ることも必要です。さらには治療中、治療後の生活の質を保ち精神的にも肉体的にも安定した豊かな人生・満足度の高い人生にすることがとても大切ではないかと思います。

いわゆる西洋医学の最先端の治療を行っている大学病院やがんセンターなどの大きな病院で「治療法は無い」と告知をされた患者さんでも、西洋医学以外に目を向ければ治療の選択肢はありますし、生活の質を保つ、あるいは向上させる術はいくつも残されています。

モノリスでは、がん患者様の今までの食生活をはじめとする生活習慣の見直し、ストレスの対処、モノの考え方などの見直し、がん患者さんやご家族の方が主体的にがん治療を受けることや死生観を持つことで患者さんらしさを取り戻して頂くことの大切さを、ともに考えていきます。

「転移したがんは治らない」「余命宣告を受けてしまったからもうダメだ」「治療を受けなければがんは進行してしまう」などなど、癌に対する悪い思い込みは捨てて、「転移癌でも治っている人はいる」「余命宣告なんて自分には関係ない」「癌とは共生・共存できる」と前向きになっていただければと思います。

どんなことでも結構です。ご相談お待ちしております。

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監修医師 藤沼秀光(医学博士)  <藤沼医院 院長、栃木県警察医> 

監修医師 藤沼秀光(医学博士)

大学病院で研究、診療に従事したあと、藤沼医院にて統合医療に専念。学生時代より、病気は悪玉ではなく心と体のクリーニング現象(清浄化現象)であると捉え、その存在意義を追求するための研究・検証を行っている。’91年よりデトックス療法を開始、その後、魂と病気/心と病気、量子エネルギー測定等、未開発の先進医学に興味をもって取り組んでいる。日常診療では清浄化現象に適う、自然な医療を実践し、ガン・アトピー・リウマチ等の代替医療も手がけ研究会、学会、講演、TVで活躍し、遠く他県からの来院も少なくない。

学歴:昭和54年 3月 獨協医科大学医学部卒業/平成 2年 3月 医学博士号取得
所属学会:日本臨床生理学会 評議員/日本循環器学会 地方会評議員