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ワンデュロテップパッチ(フェンタニル)-がん性疼痛

弊社は製薬メーカーではございません。医薬品についてのご質問・ご相談は各医薬品メーカーに直接お問い合わせください。

ワンデュロテップパッチはがんによる強い痛みを抑える麻薬性鎮痛剤です。成分を皮膚から吸収させるテープ剤で、同成分の薬剤にフェントステープがあります。1日毎に交換します。貼付中は持続的に薬剤を放出するように工夫されています。 麻薬ですからけっして他人に譲渡してはいけません。紛失したり子供が触れてしまわないように保管にも気をつけて下さい。 成分のフェンタニルは内服には向きません。腸から吸収されるとすぐに肝臓で代謝されてしまい効果が得られないのです。そのため貼り薬や注射薬として用いられています。 一般的な痛み止めのシップ剤とは異なり、痛い部分に貼る必要はありません。成分は皮膚から吸収された後、血液を介して脳に到達し鎮痛効果を発揮します。 一般に麻薬性鎮痛剤では便秘、悪心、眠気の副作用が高い頻度で起こりますが、ワンデュロテップパッチでは起こりにくいと言われています。しかしそれを鵜呑みにせず、副作用は医師に伝えるようにして下さい。 ワンデュロテップパッチに限らず麻薬性鎮痛剤では呼吸抑制の副作用が危険です。勝手に増量してはいけません。また貼付面を温めると吸収量が多くなるため、カイロなどを当ててはいけません。

ワンデュロテップパッチを廃棄する際の注意

使用済みのテープは、粘着面を内側にして二つ折りにして家庭ゴミとして廃棄するとあります。ですが廃棄方法は必ず医療機関に確認して下さい。自治体によっても方針が異なるかもしれません。 24時間使用した後もテープに成分が残っています。使用済みのテープは麻薬扱いではありませんが、廃棄には十分な配慮が必要です。 未使用品や途中で剥がれて使用をやめた場合は家庭ゴミに廃棄せず、薬局または病院に渡して下さい。麻薬として扱われ、しかるべき方法で処分されます。 健康や免疫力を維持できる「冬虫夏草」とは?

ワンデュロテップパッチ(フェンタニル)の添付文書からの情報

極めて重要な情報源である添付文書ですが、一般の方には非常に難解です。 少しでもわかりやすくなるように、重要性の高い情報をまとめました。 省略した情報や表現を変更した部分があります。重要な判断を必要とする場合は、必ず以下のサイトから原文を確認してください。 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 モノリスへのお問い合わせはこちらをご利用ください。お問い合せフォーム

効能効果(適応症)

中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛 (他の麻薬性鎮痛剤からの切り替え使用の場合に限る。)

警告・禁忌・重要な注意事項

  • 本剤貼付中に発熱又は激しい運動により体温が上昇した場合、本剤貼付部位の温度が上昇しフェンタニル吸収量が増加するため、過量投与になり、死に至るおそれがあるので、患者の状態に注意すること。また、本剤貼付後、貼付部位が電気パッド、電気毛布、加温ウォーターベッド、赤外線灯、集中的な日光浴、サウナ、湯たんぽ等の熱源に接しないようにすること。本剤を貼付中に入浴する場合は、熱い温度での入浴は避けさせるようにすること。
  • 呼吸機能障害がある場合、呼吸抑制が強まる恐れがある。
  • 喘息がある場合、気管支収縮を起こす恐れがある。
  • 徐脈性不整脈がある場合、徐脈が悪化する恐れがある。
  • 眠気、めまいが起こることがあるので、本剤使用中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。

発現頻度の高い副作用

一定量のオピオイド鎮痛剤(モルヒネ製剤、オキシコドン経口剤、フェンタニル製剤)を投与されている日本人癌性疼痛患者を対象に、オピオイド鎮痛剤から本剤に切り替えた臨床試験において、66例中54例(81.8%)に副作用(臨床検査値異常を含む)がみられた。主なものは便秘(47.0%)、傾眠(47.0%)、悪心(25.8%)、嘔吐(21.2%)等であった。
服用中の医薬品を自分の判断だけで、中止・用法用量変更することは危険です。必ず担当医や担当薬剤師に相談して下さい。
監修医師 藤沼秀光(医学博士)  <藤沼医院 院長、栃木県警察医> 

監修医師 藤沼秀光(医学博士)

大学病院で研究、診療に従事したあと、藤沼医院にて統合医療に専念。学生時代より、病気は悪玉ではなく心と体のクリーニング現象(清浄化現象)であると捉え、その存在意義を追求するための研究・検証を行っている。’91年よりデトックス療法を開始、その後、魂と病気/心と病気、量子エネルギー測定等、未開発の先進医学に興味をもって取り組んでいる。日常診療では清浄化現象に適う、自然な医療を実践し、ガン・アトピー・リウマチ等の代替医療も手がけ研究会、学会、講演、TVで活躍し、遠く他県からの来院も少なくない。

学歴:昭和54年 3月 獨協医科大学医学部卒業/平成 2年 3月 医学博士号取得
所属学会:日本臨床生理学会 評議員/日本循環器学会 地方会評議員