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ガーダシル承認-4価HPVワクチン

2011年7月1日、4価のHPVワクチンのガーダシルが厚労省に承認されました。 HPVワクチンは子宮頸がんの発生を防ぐためのワクチンで、HPV(子宮頸がんの原因ウイルス)による感染を高い確率で防ぐとされています。 HPVワクチンでは、2価のワクチンであるサーバリックスが先に承認を受け使用されています。サーバリックスはHPV16型、18型に対応するワクチンですが、ガーダシルはHPV6型、11型、16型、18型に対応します。 4種類のHPV感染を防ぐガーダシルは、子宮頸がんだけでなく、外陰上皮内腫瘍、腟上皮内腫瘍、尖圭コンジローマといったHPV疾患を幅広く予防するのが特徴です。 子宮頸がん発症の約65%は、HPV16または18型が原因とされています。尖圭コンジローマ発症の約90%がHPV 6、11型の感染が原因とされています。 国内臨床試験で認められた主な副反応は、注射部位では疼痛82.7%、紅斑32.0%、腫脹28.3%などで、全身性としては発熱5.7%、頭痛3.7%などです。 参考:MSDホームページ ニュースリリース

【薬剤師のコメント】

子宮頸がんの発生原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)感染です。子宮頸部にHPV感染が起こると、とても低い確率ですが異形成を経て、子宮頸がんを発症します。 しかしほとんどの場合ではHPV感染が起こっても、免疫がすべてのHPVを排除してしまうので発がんには至りません。実際多くの女性はHPV感染を経験していますが、子宮頸がんを発症するはごく一部の方です。免疫はウイルスが発がん原因とされる子宮頸がんにおいても非常に重要なのです。 もし免疫を弱めてしまうような習慣があれば改めるようにしましょう。野菜不足、運動不足、睡眠不足、過度のストレスなどは免疫の働きを悪くさせてしまいます。 HPVワクチンは、安全性、副作用、有効性にまだ未知の部分が多く残っています。20年間HPV感染を予防し続けることができるのか、感染の可能性がある女性に接種した場合の安全性、15種類あるハイリスクHPVのうち2種類もしくは4種類のHPVの感染を阻止したところで実質的な有効性はどの程度なのか。 ワクチンにはメリットとデメリットがあることを知り、よく検討し、納得の上で接種を受けましょう。 [add_post_attention]
監修医師 藤沼秀光(医学博士)  <藤沼医院 院長、栃木県警察医> 

監修医師 藤沼秀光(医学博士)

大学病院で研究、診療に従事したあと、藤沼医院にて統合医療に専念。学生時代より、病気は悪玉ではなく心と体のクリーニング現象(清浄化現象)であると捉え、その存在意義を追求するための研究・検証を行っている。’91年よりデトックス療法を開始、その後、魂と病気/心と病気、量子エネルギー測定等、未開発の先進医学に興味をもって取り組んでいる。日常診療では清浄化現象に適う、自然な医療を実践し、ガン・アトピー・リウマチ等の代替医療も手がけ研究会、学会、講演、TVで活躍し、遠く他県からの来院も少なくない。

学歴:昭和54年 3月 獨協医科大学医学部卒業/平成 2年 3月 医学博士号取得
所属学会:日本臨床生理学会 評議員/日本循環器学会 地方会評議員