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禁煙補助薬チャンピックスの意識障害

チャンピックス服用中の交通事故が多発しています。チャンピックス服用中は自動車の運転および、危険を伴う作業を控えるようお願いいたします。 チャンピックスは禁煙のための内服薬です。錠剤タイプです。禁煙ガムや禁煙パッチに比べると禁煙成功率が高いと言われています。手に入れるためには医師の処方が必要です。保険が効きますから窓口での会計負担は安く済みます。 チャンピックスの作用メカニズムは既存の禁煙補助剤と大きく異なります。チャンピックスは脳内にあるニコチン受容体に結合して、ニコチンの結合を阻害します。それによって喫煙による満足感を得にくくします。また脳内に少量のドパミンを放出させるため、喫煙への切望感を軽減します。

チャンピックスを使用される方へ

2011年7月5日から2011年9月30日までの約2ヶ月間で、意識障害の発現による交通事故が9例報告されています。 もし医師や薬剤師から安全性が高い薬であるとの説明があったとしたも、けっして副作用が少ない薬ではありませんので充分に注意して使用してください。特に危険な作業に従事する方は使用すべきではありません。 添付文書には異常な夢、不眠症、頭痛、便秘、吐気、などの副作用が5%以上の人に見られるとの記載があります。 また警告として以下の文章の記載があります。
抑うつ気分、不安、焦燥、興奮、行動又は思考の変化、精神障害、気分変動、攻撃的行動、敵意、自殺念慮及び自殺が報告されている。本剤との因果関係は明らかではないが、これらの症状があらわれることがあるので、本剤を投与する際には患者の状態を十分に観察すること。なお、本剤中止後もこれらの症状があらわれることがある。また、これらの症状・行動があらわれた場合には本剤の服用を中止し、速やかに医師等に連絡するよう患者に指導すること。[「重要な基本的注意」の項参照]。
チャンピックスの添付文書はこちら 車の運転だけでなく、人の命を預かるような仕事(パイロット、電車バスの運転手)、誤操作が大事故に繋がる仕事(核施設従事者、クレーン運転手)に従事する方は安易に使用すべきではないと思います。医師によく相談してください。

がんと喫煙の関連性

喫煙はがんを促進させる因子です。肺がんや食道がん、膀胱がんでは強い関連性が指摘されていますが、その他のがんに関しても悪い影響があります。アメリカでは喫煙率が低下したことにより肺がんが減少しています。 タバコの煙の中には様々な発がん物質が含まれており、それらは細胞内のDNAを傷つけ発がんを促します。喫煙期間が長いほど、喫煙本数が多いほど危険度が高くなります。ニコチンが少ないいわゆる軽いタバコであっても、危険度が低いというわけではありません。 喫煙を成功させるためにチャンピックスなどの禁煙補助薬を上手に使っていくのは良い方法ですが、副作用には充分に注意を払ってください。
モノリスでは患者様に有用である情報は、専門的であっても提供するように努めております。 使用中の薬剤を自分だけの判断で中止するのは危険です。薬剤師などの意見を聞いて、総合的に判断してください。

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※保存料・防腐剤不使用