子宮頸がんワクチンによる失神、転倒
- 2012年06月28日
- _がんニュース/がん治療・治療薬情報
日本で承認されている子宮頸がんワクチンのサーバリックスとガーダシルについて、副反応は全件が公表されています。それを受けて厚生労働省から注意情報が発せられています。
医療関係者向けの情報ですが、女性にとって重要な情報です。少しボリュームがありますので抜粋して要点をお伝えいたします。
HPVワクチンの副反応報告数
接種可能 のべ人数 (回分) |
メーカーからの報告 報告数(死亡報告数) 報告頻度 |
医療機関からの報告 全報告数【うち重篤(死亡報告)】 報告頻度【うち重篤(死亡報告)】 |
|
---|---|---|---|
2価HPVワクチン サーバリックス H21.12発売 |
6,338,709 | 597(0) 0.009%(0%) |
869【75(1)】 0.013%【0.001%(0.00001%)】 |
4価HPVワクチン ガーダシル H23.8発売 |
530,826 | 19(0) 0.004%(0%) |
69【7(0)】 0.013%【0.0013%(0%)】 |
※メーカーや医療機関が把握していない副反応も相当数あると思いますが、ここには含まれていません。
副反応の発生率は高くはありませんが、副反応で多いのは失神です。注射の痛みや恐怖感などが主な原因だとまとめられていますが、転倒して顔面骨折に至った例もあります。注意が必要です。
副反応による事故を防ぐための指導
- 失神に備えて、接種後の移動の際には医療従事者あるいは保護者等が付き添うようにする
- 接種後30分程度は体重を預けられるような場所で、なるべく立ち上がることを避けて待機する
サーバリックスとガーダシルの御接種(交互接種)について
2価HPVワクチンと4価HPVワクチンは、それぞれ3回の接種が必要とされていますが、3回の接 種ともに同じHPVワクチンを接種することが必要です。互換性に関する安全性、免疫原性、有効性を示すデータは得られていません。
しかしながらメーカーに寄せられた情報だけでも、2回目以降の接種で1 回目の接種と異なったHPVワクチンが接種された誤接種の事例が2価HPVワクチンでは27例(平成24 年4月30日まで)、4価HPVワクチンでは34例(平成24年4月9日まで)あります。
誤接種を防ぐために
- 病院任せにせず、接種ワクチンをしっかり記憶・記録する。
- メーカーが配布している接種カードを持参する。
1回目と異なる医療機関で接種を受ける場合、もし接種すべきワクチンが不明なら、前の医療機関に問い合わせて確認してください。
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