酸化マグネシウム
- 更新日2023年12月08日
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酸化マグネシウムは便中の水分量を増やして柔らかくし、便秘改善に使われる薬です。緩下剤、塩類下剤というタイプに分類されます。 一般的な便秘症だけでなく、MSコンチンやオキシコンチンなどの麻薬性鎮痛剤による薬剤性の便秘の改善にもよく用いられます。胃酸を中和する作用も持っていますが、その目的で使われることは現在ほとんどなくなりました。 酸化マグネシウムはほとんど体には吸収されないため、全身的な副作用の発現は希です。 酸化マグネシウムに限らず下剤は連用していると徐々に効きめが悪くなる耐性が発現してしまうことがあります。必要以上の量の服用を続けていたり、通じを下剤に頼り切っていると耐性は起こりやすくなるかもしれません。食物繊維の摂取や適度な運動ができるのであれば、便秘改善に役立つので取り入れてみましょう。 他剤の吸収を低下させることがありますから、併用薬がある場合は薬剤師に確認して下さい。 【薬剤師のコメント】がんの痛みを緩和する麻薬系の鎮痛剤を使うと、多くの方が便秘に悩まされます。自然に解消されないため、酸化マグネシウムなどの下剤が処方されます。 初めて麻薬系鎮痛剤が処方されるとき、あらかじめ下剤が一緒に処方されることもあります。たまに指示された服用量をかたくなに守っていらっしゃる方が見受けられますが、初回に指示される服用量は目安だと考えてください。鎮痛剤による便秘の程度や下剤の効果には個人差がありますし、下剤は基本的に自分の判断で量を調節するものです。水様便が続くと水分が失われてしまい脱水状態気味になってしまうことがあります。体力や免疫力の低下が起こらぬよう、”ちょうど良い量”を服用しましょう。次の受診時に、変更した服用量を医師に伝えましょう。 【モノリスからのお知らせ】メール相談をご利用ください がんの痛みを軽減し麻薬系鎮痛剤の量を減らせるかもしれません。がんの治療の悩みなどお気軽にご相談ください。
酸化マグネシウムのより詳しい情報はリンク先でご覧になれます。 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 https://www.pmda.go.jp/
【成分名】 酸化マグネシウム(通称カマ、カマグ) 【商品名】 ミルマグ、マグラックス、マグミット、カイマックス、重カマ、酸化マグネシウム、重質酸化マグネシウム 【効能・効果】 便秘症、胃・十二指腸潰瘍における制酸・症状改善、尿路シュウ酸カルシウム結石の予防 【注意事項】 希ですが血中のマグネシウム濃度が上昇する高マグネシウム血症が発現します。呼吸抑制や不整脈、心停止に至ることもあります。 腎障害があると高マグネシウム血症が起こりやすくなります。心機能障害があると徐脈が起こりやすくなります。
モノリスのホームページでは専門的な情報もお伝えしています。疑問点は薬剤師などに確認して下さい。 医療用医薬品を自分だけの判断で開始、中止、用量変更すると危険な場合があります。
監修医師 藤沼秀光(医学博士) <藤沼医院 院長、栃木県警察医>
大学病院で研究、診療に従事したあと、藤沼医院にて統合医療に専念。学生時代より、病気は悪玉ではなく心と体のクリーニング現象(清浄化現象)であると捉え、その存在意義を追求するための研究・検証を行っている。’91年よりデトックス療法を開始、その後、魂と病気/心と病気、量子エネルギー測定等、未開発の先進医学に興味をもって取り組んでいる。日常診療では清浄化現象に適う、自然な医療を実践し、ガン・アトピー・リウマチ等の代替医療も手がけ研究会、学会、講演、TVで活躍し、遠く他県からの来院も少なくない。
学歴:昭和54年 3月 獨協医科大学医学部卒業/平成 2年 3月 医学博士号取得
所属学会:日本臨床生理学会 評議員/日本循環器学会 地方会評議員
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