青魚を食べる人は肝臓がんになりにくい-がん食事療法
- 更新日2022年08月08日
- _お役立ち情報
青魚が肝臓がんリスクを36%下げる
国立がん研究センターは、青魚やうなぎをたくさん食べる人は肝臓がんになりにくいとの調査結果を発表しました。約9万人の追跡調査から明らかにしたものです。さらにこの調査からはDHA(魚油に含まれる不飽和脂肪酸)を多く摂っている人ほど、肝臓がんになりにくいこともわかりました。 肝臓がんを発症する多くの人は、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスに感染しています。肝炎ウイルスに感染すると慢性肝炎を経て高い確率で肝臓がんを発症します。DHAなどの不飽和脂肪酸はウイルスによる炎症を抑え、肝臓がんへの進展を防ぐと考えられています。 サケ、マス、アジ、イワシ、サンマ、サバ、ウナギ、タイを最も多く食べる人たちのグループは、最も食べない人たちのグループよりも肝臓がんを発症するリスクが36%低く、DHAだけに着目すると44%低くなるという結果でした。がんを予防する食事のヒント
DHAやEPAはオメガ-3(ω-3)系脂肪酸と呼ばれ、がん予防に深い関わりがあることが以前よりわかっています。逆にサラダ油に多く含まれるリノール酸などのオメガ-6(ω-6)系脂肪酸は摂り過ぎるとがんを増やすと指摘されています。 現代の日本人の多くはオメガ-6系脂肪酸を摂り過ぎています。オメガ-3系脂肪酸とのバランスが崩れてしまっています。揚げ物やファーストフード、スナックなどは控えめにし、青魚を意識して食べることをお奨めします。関連するお役立ち情報