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インフォームド・コンセントとは?

インフォームド・コンセントとは、直訳すれば「知らされたうえでの同意」」という意味になりますが、実際には「患者が、医療措置について十分な説明を受け、理解したうえで自発的に同意すること」が大切になってきます。 日本においては、医療法第1条の4第2項(平成12年、第4次医療法改正)「医療関係者の責務」の中に、「医療の担い手は、医療を提供するにあたり、適切な説明を行い、医療を受ける者の理解を得るよう努めなければならない。」と記載され、また、日本医師会による医師の職業倫理指針第1章には「医師は、病名・病状を患者が理解できるように易しく説明する義務がある。医師が診療を行う場合には、患者の自由な意思に基づく同意が不可欠であり、患者がそれを理解したうえでする同意、を得ることが大切である。」と記されています。 インフォームド・コンセントは生命倫理の原則である患者の自己決定権の尊重を保証するものであるとの考えが浸透し、インフォームド・コンセント取得がない場合には法的にも損害賠償責任が追及されるようになりました。 今までの医療は、難しい専門的なことは医者にまかせてしまい、患者さんは医師の言うとおりの治療をそのまま受けるというのが主流でした。 しかし実際に手術や放射線療法、抗がん剤による化学療法などの医療措置を受けて、苦痛や不快を感じたり、不安をもったりするのは患者さん本人です。したがって、どのような医療措置を受けるか、あるいは医療措置を受けないかという選択は患者さんの意思が最も尊重されるべきです。患者さんの判断を助けるために医師は正確な情報を患者さんが理解できるわかりやすい言葉で伝えなくてはなりません。 患者さんが求めているのは、「予後も含めた今後の生活そのもの」であり、患者さんの希望を達成するために最適な治療法を決めるのが医師の役割ということになります。 したがって、医師は、治療の選択肢とそれぞれのメリット・デメリットなどを分かり易く説明し、患者さんの希望や意見なども取り入れて、患者さんの納得がいく治療方針を固めていくことが大切であり、この過程自体がインフォームド・コンセントになります。

がんの告知について

がんの告知が日本でも一般的になりつつあります。がん患者のご家族の中には「本人がショックを受けるので告知はしないほうが良い」 と考えて実際に告知をしないで治療を受ける場合がありますが、体に大きなダメージを与える治療も多く、 うすうす感じてしまい家族の間に不信感すら生まれてしまうことも珍しくありません。 確かに、がんの告知を受ければ誰でも動揺しショックを受け、落ち込むことでしょう。 告知を受けた最初の2、3日の間は「頭の中が真っ白になり何も考えられなくなる」「がんであるわけがない」 「どうせ治療しても無駄だ」「なぜ私ががんなんだ!」などの反応があります。 続いて不安や抑うつ、食欲不振、睡眠障害などが現れますが、2週間もすれば、がんであることを容認し、 がんと闘っていく体制が取れるようになります。 この過程は大変辛いものですが、患者の意思を尊重した治療方針を決定するためには必要不可欠なものです。 ご家族や医師が患者さんにがんの告知をしていなくても、書店ではがん関連の書籍が多数出版されており、 またインターネットなどでも情報が簡単に手に入る現代社会では使っている薬や 病院で知り合った他のがん患者などから自分ががんであることを知ってしまうことも多いようです。 医師やご家族が虚偽の病名を告げた場合、以後患者さんと接する際には虚偽の中で患者さんと接することになります。このことは患者さんの人生の選択権を奪ってしまう可能性を秘めている行為であり、また、患者さんとの信頼関係に大きなヒビが入ってしまう可能性も考えられます。 患者さんの人生を尊重し、納得の行く治療を受けるためにも、告知について慎重に考えてみてください。

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