インフォームド・コンセントとは?
- 更新日2019年04月16日
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がんの告知について
がんの告知が日本でも一般的になりつつあります。がん患者のご家族の中には「本人がショックを受けるので告知はしないほうが良い」 と考えて実際に告知をしないで治療を受ける場合がありますが、体に大きなダメージを与える治療も多く、 うすうす感じてしまい家族の間に不信感すら生まれてしまうことも珍しくありません。 確かに、がんの告知を受ければ誰でも動揺しショックを受け、落ち込むことでしょう。 告知を受けた最初の2、3日の間は「頭の中が真っ白になり何も考えられなくなる」「がんであるわけがない」 「どうせ治療しても無駄だ」「なぜ私ががんなんだ!」などの反応があります。 続いて不安や抑うつ、食欲不振、睡眠障害などが現れますが、2週間もすれば、がんであることを容認し、 がんと闘っていく体制が取れるようになります。 この過程は大変辛いものですが、患者の意思を尊重した治療方針を決定するためには必要不可欠なものです。 ご家族や医師が患者さんにがんの告知をしていなくても、書店ではがん関連の書籍が多数出版されており、 またインターネットなどでも情報が簡単に手に入る現代社会では使っている薬や 病院で知り合った他のがん患者などから自分ががんであることを知ってしまうことも多いようです。 医師やご家族が虚偽の病名を告げた場合、以後患者さんと接する際には虚偽の中で患者さんと接することになります。このことは患者さんの人生の選択権を奪ってしまう可能性を秘めている行為であり、また、患者さんとの信頼関係に大きなヒビが入ってしまう可能性も考えられます。 患者さんの人生を尊重し、納得の行く治療を受けるためにも、告知について慎重に考えてみてください。関連するお役立ち情報