前立腺がん(前立腺癌)の克服・共存を目指して
- 更新日2024年01月12日
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前立腺がん(前立腺癌)克服のためには早期発見・早期治療が大切
前立腺がん(前立腺癌)は高齢者に多い癌で2016年の部位別がん死亡数で11,803人でした。
ちなみに、2016年にがんで死亡した人は男性21万9,785人、女性15万3,201人、合計37万2,986人です。
2016年 部位別がん死亡数は以下の通りです
死亡数の多い部位-男性 | 死亡数の多い部位-女性 |
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癌治療では「5年生存率」という言葉を良く耳にします。
治療開始してから5年間、生存しているかどうか(転移していても生存していればカウントされる)という意味ですが、5年前にさかのぼって癌の罹患数は下記の通りになります。
2011年 部位別がん罹患数は以下の通りです
罹患数の多い部位-男性 | 罹患数の多い部位-女性 |
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参考資料:国立がん研究センターがん対策情報センター(人口動態統計より作成)
前立腺癌の罹患数は2011年に78,728人でしたが、5年後の2016年には11,803人の方が亡くなられているのです。
前立腺がん(前立腺癌)の5年生存率・3年生存率
国立がん研究センターが公表した「がん診療連携拠点病院 院内がん登録2008-2009年5年生存率集計報告書」によると、5年生存率はステージ1期から3期は100%、4期では62.0%です。
3年生存率は、同「がん診療連携拠点病院 院内がん登録2011年3年生存率集計報告書」によると、ステージ1期から3期は100%、4期では72.6%です。
前立腺がん(前立腺癌)治療の問題点
前立腺がん(前立腺癌)治療は主に、外科的手術・放射線治療(外照射、内照射:小線源療法、HIFU(ハイフ:高密度焦点式超音波治療など)、待機療法、内分泌療法(ホルモン療法)、そして化学療法(抗がん剤治療)などがあります。
前立腺がんは一般的にゆっくりと進行する癌のため、高齢者に多い癌です。また食生活の影響が大きな癌と考えられています。
高齢化が進んだことや食の欧米化などにより日本での前立腺癌による死亡者数は、1990年3,460人、2000年7,514人、2009年10,036人、2016年11,803人と増えています。
PSA(前立腺癌の腫瘍マーカー)による検査の普及もあり、以前よりも前立腺がんが早期に発見されることも多くなってきました。
上にも書きましたように一般的に前立腺がんは進行が遅いがんです。患者さんが高齢者であり、癌の組織型が高分化型であり、PSA値も低く転移も認められないといったケースでは体に負担をかけて積極的に治療をする意義が低いと考えられることがあります。このようなケースでは癌が見つかってもすぐに治療しないで経過観察をする待機療法という選択がなされることがあります。
一方で、一部悪性度が高く、進行が早いタイプの前立腺がん(低分化型前立腺がん)では発見が早く、手術で癌を取りきれたとしても再発・転移してしまうことが少なからずあります。
また、発見時既にリンパ節転移や骨転移をきたし、手術ができない状態で発見されることもあります。
手術適応が無い場合は、主に放射線治療やホルモン療法、抗がん剤などがすすめられますが、ホルモン療法や抗がん剤治療は前立腺がんを治すための治療ではなく、一時的に症状を緩和したりあるいは一時的に癌を縮小させるための治療であり、薬物療法だけで前立腺がんを克服することは難しいと言えます。
そのため進行した前立腺がん(前立腺癌)を克服することは難しいと考えられています。
前立腺がんの治療で大切なのは、できるだけ早期に発見をすることと、手術や放射線治療を受けることとなります。
術後は必要に応じて再発・転移を予防する目的で放射線療法やホルモン療法、抗がん剤治療を追加で行います。
初回治療後は生活習慣の見直しが大切
手術後「癌は取りきれたから安心です」「今までどおりの生活に戻っても大丈夫です」という言葉をそのまま受け取るのではなく、癌にとって居心地の悪い体内環境を構築していくことが大切です。特に前立腺がんは食生活やモノの考え方、ストレスなどに大きく影響されやすい癌です。しっかりと体を管理して癌克服を目指してください。
放射線治療(外照射や内照射:小線源療法)などで根治治療を受けた時も同様です。前立腺癌を克服するためには生活習慣などの見直しが大切です。
50歳~60歳前半の若い時に前立腺癌と診断された方もいらっしゃると思います。
若くして前立腺がんと診断された方はグリーソンスコアが8、9、10の低分化型前立腺がんと診断されることも少なくないと思います。
低分化型前立腺がんは進行が早く、放射線治療や、ホルモン療法や抗がん剤が効きにくく、骨転移などを来しやすい悪性度の高いタイプの癌です。しかし、どんなに悪性度が高くても、あるいは進行していても前立腺がんを克服した方は大勢いらっしゃいます。
- がんと診断されこれから手術を控えている方
- 癌の手術後で再発・転移のリスクを抑えたい方
- ホルモン療法や抗がん剤や放射線治療中で副作用を軽減したい方
- 一通り治療を行ったが効果が実感できなかった方
- 余命宣告を受けてしまったが、諦めていない方
- 人間の尊厳を大切にいきいきとした時間を過ごしたいと考えている方
- とにかく満足のいく有意義な時を過ごしたいと考えている方
上記が1つでも当てはまる方がいましたらお気軽にモノリスにご相談ください。
前立腺癌克服のために出来ることはいろいろあります。モノリスにご相談ください。
前立腺がん(前立腺癌)の検査
前立腺がんの検査では腫瘍マーカーのPSAが良く利用されます。超音波エコーも有用な検査です。
ただし、PSAだけで前立腺がん(前立腺癌)の進行度や悪性度を判断することはできませんし、癌を確定することもできませんので前立腺癌が疑われるときには生検が必要になります。
PSA値や超音波エコー検査などである程度は前立腺の異常ががんであるかどうかを予測できますが、がんであることを確定させるために生検はどうしても必要な検査です。
生検を行うと、前立腺がん(前立腺癌)の悪性度を示すグリーソンスコアという数値が分かります。グリーソンスコアは治療方針を決めるうえでとても大切な情報ですから、もしグリーソンスコアをご存知ないようでしたら担当医師に確認してください。
前立腺がん(前立腺癌)が確定すると、癌の広がり具合を調べる検査が行われます。
3.前立腺癌の進行具合を調べる検査
リンパ節転移の有無や肝臓転移、肺転移、骨転移などの転移の有無を調べるため胸部CTや腹部CT、エコー検査(超音波エコー)、MRI検査、PET検査、骨シンチグラフィーなどで行います。
特に前立腺がん(前立腺癌)は骨転移やリンパ節転移しやすい癌です。中分化や低分化の前立腺癌では転移もしやすいので治療方針を決めるために転移の有無についても確認します。
骨転移やリンパ節転移が見つかると手術適応はありません。放射線治療やホルモン療法を行うことになると思います。
前立腺がんを克服できる可能性を高めるためには、前立腺がんが成長しにくい体内環境を作っていくことが大切です。
前立腺癌の検査を控えている方、検査結果を知って不安がある方、どんなことでも結構です。ご相談お待ちしております。
前立腺がん(前立腺癌)の治療
前立腺がん(前立腺癌)治療は主に、外科的手術・放射線治療(外照射、内照射:小線源療法、HIFU(ハイフ:高密度焦点式超音波治療など)、待機療法、内分泌療法(ホルモン療法)、そして化学療法(抗がん剤治療)などがあります。
患者さんが高齢者であり、癌の組織型が高分化型であり、PSA値も低く転移も認められないといったケースでは体に負担をかけて積極的に治療をする意義が低いと考えられることがあります。このようなケースでは癌が見つかってもすぐに治療しないで経過観察をする待機療法という選択がなされることがあります。
待機療法を選択するにはリスクがある場合、手術適応のある早期の前立腺癌では、出来る限り手術が優先されます。
しかし、癌の場所が悪かったり、癌が進行していたりして手術適応が無い時には放射線治療やホルモン療法、抗がん剤治療などを行うことになります。
放射線治療は癌にピンポイントで放射線を照射し癌を殺す局所療法です。γナイフやサイバーナイフ、陽子線療法、重粒子線療法、炭素線療法なども放射線治療の一種です。
前立腺がんは男性ホルモンの影響を受けて成長していきます。内分泌療法(ホルモン療法)は前立腺癌の成長を抑えるため男性ホルモンが届かないようにする治療です。ホルモン療法には去勢術も含まれます。
ホルモン療法は多くの前立腺癌で有効です。特に高分化型前立腺がんでは長年にわたり癌の成長を抑えていくことができます。
ただし、低分化型の前立腺癌ではホルモン療法が全く効かないことも珍しくありません。一時的に効いたとしても効果が長続きしないことは少なくありません。
また、ホルモン療法は根本的に前立腺癌を治すための治療ではないため、ずっと治療を続けていると再燃といってPSA値が再び上昇し、癌が成長し始める時が来ます。
前立腺癌は抗がん剤が効きにくい癌だったため、以前はほとんど行われることはありませんでした。
しかし、最近ではドセタキセル(タキソテール)という抗がん剤に癌の縮小効果などが期待できるためホルモン耐性になってしまった患者さんに抗がん剤治療を行うケースもあるようです。
前立腺癌の治療に行き詰まり感を持っている方、相乗効果を期待したい方、その他お悩みをお持ちのかたからのご相談お待ちしております。
前立腺がん(前立腺癌)を克服するために
前立腺がん(前立腺癌)を克服するには、前立腺がん(前立腺癌)になってしまった原因を知る必要がありますし、前立腺がん(前立腺癌)が再発しにくい体内環境を作ることも必要です。さらには治療中、治療後の生活の質を保ち精神的にも肉体的にも安定した豊かな人生・満足度の高い人生にすることがとても大切ではないかと思います。
いわゆる西洋医学の最先端の治療を行っている大学病院やがんセンターなどの大きな病院で「治療法は無い」と告知をされた患者さんでも、西洋医学以外に目を向ければ治療の選択肢はありますし、生活の質を保つ、あるいは向上させる術はいくつも残されています。
モノリスでは、がん患者様の今までの食生活をはじめとする生活習慣の見直し、ストレスの対処、モノの考え方などの見直し、がん患者さんやご家族の方が主体的にがん治療を受けることや死生観を持つことで患者さんらしさを取り戻して頂くことの大切さを、ともに考えていきます。
「転移したがんは治らない」「余命宣告を受けてしまったからもうダメだ」「治療を受けなければがんは進行してしまう」などなど、癌に対する悪い思い込みは捨てて、「転移癌でも治っている人はいる」「余命宣告なんて自分には関係ない」「癌とは共生・共存できる」と前向きになっていただければと思います。
どんなことでも結構です。ご相談お待ちしております。
大学病院で研究、診療に従事したあと、藤沼医院にて統合医療に専念。学生時代より、病気は悪玉ではなく心と体のクリーニング現象(清浄化現象)であると捉え、その存在意義を追求するための研究・検証を行っている。’91年よりデトックス療法を開始、その後、魂と病気/心と病気、量子エネルギー測定等、未開発の先進医学に興味をもって取り組んでいる。日常診療では清浄化現象に適う、自然な医療を実践し、ガン・アトピー・リウマチ等の代替医療も手がけ研究会、学会、講演、TVで活躍し、遠く他県からの来院も少なくない。
学歴:昭和54年 3月 獨協医科大学医学部卒業/平成 2年 3月 医学博士号取得
所属学会:日本臨床生理学会 評議員/日本循環器学会 地方会評議員
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