6糖尿病になったカバの話
もうずい分前の話になるが、戦後はじめて日本に来たカバのザブ子が糖尿病にかかったのは、昭和39年東京オリンピックが開催された年のことである。
ザブ子は食が細かった。
カバの常食である青草をわずかに食べるだけであった。
ザブ子を飼育していた上野動物園の人達は大変心配し、なにか食べさせようと、草のほかに豆乳やオカラ、いもといった栄養満点の美食を毎食出す事にした。
ザブ子は元来が美食家だったのかこれなら食べた。というよりやたらと喰った。
ザブ子はメキメキふとった。
動物園の人達がこれで安心と胸をなでおろしたのも束の間、ザブ子は急激にやせはじめ、ヒフはヒビ割れ、視力もおとろえて来た。糖尿病であった。栄養過多と運動不足がたたったのである。
ザブ子の時代は動物が糖尿病になるのは珍しかっただろうが、今、糖尿病はペットの間で激増しているという。やはり人間も動物も健康を保つには栄養と運動のバランスが大切、ということだ。
バランスを保つためにも、日本産冬虫夏草<モノリス虫草>。
更新日2022年08月08日