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かぐや姫の「妙薬」とは?

「竹取物語」は誰でも知っている昔話だ。翁が光る竹から女の子を見つける。あまりの可愛さに連れ帰って育てると、3ヶ月ばかりで美しい女性に成長した。噂を聞いて5人の貴公子が求婚したが、かぐや姫はさまざまな難問を突きつけて、ことごとく断る。ついには時の帝まで結婚を望んだが、断ってしまう始末だ。

やがて3年、姫は月を見ては物思いにふけるように。翁が問いただすと「私は月の都の者。そろそろ迎えが来るので帰らなければなりません」。そして満月の夜、雲に乗って現れた月の都の人々とともに、かぐや姫は去って行ってしまった……たいていの子ども向けの絵本なら、話はここまでだ。が、実はもう少し続きがある。

かぐや姫は去るとき、月から持参した「不老不死の薬」を翁に残していった。まさか月の世界に冬虫夏草があったとは思えないが、月には優れた人が住んでおり、不思議な薬もあるという人々の憧れがうかがえる話だ。しかし姫を失ったショックはあまりに大きく、翁は「今さら長生きなどしても」と不老不死の薬を帝に献上。すると帝も「姫に会えないのに、薬を飲んでも仕方がない。天に一番近い所に捨てよ」と命じる。家来は駿河の高い山で薬を燃やしたので、その山は「不死の山」と呼ばれた。それが富士山だ、とか。

ところで紀元前3世紀、始皇帝の命で霊薬を求めて東海の蓬莱山をめざした徐福。彼が上陸したという伝説のある場所はほとんどが海に近いが、ただ一つ内陸部の富士北麓の富士吉田市にも徐福伝説が残るのは面白い。この地にある鶴塚碑は70歳の徐福が富士に登る途中で倒れて死んだとき、その霊魂が3羽の鶴に姿を変えて飛んだことに由来するという。徐福は最後まで富士山を蓬莱山と信じて、仙薬を探し続けていたのだろうか。かぐや姫の霊薬を富士山で燃やした話と考え合わせると、因縁が感じられて興味深い。

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