モノリスニュース
がんニュース/がん治療・治療薬情報

子宮頸がんワクチンによる失神、転倒

日本で承認されている子宮頸がんワクチンのサーバリックスとガーダシルについて、副反応は全件が公表されています。それを受けて厚生労働省から注意情報が発せられています。 医療関係者向けの情報ですが、女性にとって重要な情報です。少しボリュームがありますので抜粋して要点をお伝えいたします。

HPVワクチンの副反応報告数

  接種可能 のべ人数 (回分) メーカーからの報告 報告数(死亡報告数) 報告頻度 医療機関からの報告 全報告数【うち重篤(死亡報告)】 報告頻度【うち重篤(死亡報告)】
2価HPVワクチン サーバリックス H21.12発売 6,338,709 597(0) 0.009%(0%) 869【75(1)】 0.013%【0.001%(0.00001%)】
4価HPVワクチン ガーダシル H23.8発売 530,826 19(0) 0.004%(0%) 69【7(0)】 0.013%【0.0013%(0%)】
※メーカーや医療機関が把握していない副反応も相当数あると思いますが、ここには含まれていません。 副反応の発生率は高くはありませんが、副反応で多いのは失神です。注射の痛みや恐怖感などが主な原因だとまとめられていますが、転倒して顔面骨折に至った例もあります。注意が必要です。 健康や免疫力を維持できる「冬虫夏草」とは?

副反応による事故を防ぐための指導

  • 失神に備えて、接種後の移動の際には医療従事者あるいは保護者等が付き添うようにする
  • 接種後30分程度は体重を預けられるような場所で、なるべく立ち上がることを避けて待機する

サーバリックスとガーダシルの御接種(交互接種)について

2価HPVワクチンと4価HPVワクチンは、それぞれ3回の接種が必要とされていますが、3回の接 種ともに同じHPVワクチンを接種することが必要です。互換性に関する安全性、免疫原性、有効性を示すデータは得られていません。 しかしながらメーカーに寄せられた情報だけでも、2回目以降の接種で1 回目の接種と異なったHPVワクチンが接種された誤接種の事例が2価HPVワクチンでは27例(平成24 年4月30日まで)、4価HPVワクチンでは34例(平成24年4月9日まで)あります。

誤接種を防ぐために

  • 病院任せにせず、接種ワクチンをしっかり記憶・記録する。
  • メーカーが配布している接種カードを持参する。
1回目と異なる医療機関で接種を受ける場合、もし接種すべきワクチンが不明なら、前の医療機関に問い合わせて確認してください。
監修医師 藤沼秀光(医学博士)  <藤沼医院 院長、栃木県警察医> 

監修医師 藤沼秀光(医学博士)

大学病院で研究、診療に従事したあと、藤沼医院にて統合医療に専念。学生時代より、病気は悪玉ではなく心と体のクリーニング現象(清浄化現象)であると捉え、その存在意義を追求するための研究・検証を行っている。’91年よりデトックス療法を開始、その後、魂と病気/心と病気、量子エネルギー測定等、未開発の先進医学に興味をもって取り組んでいる。日常診療では清浄化現象に適う、自然な医療を実践し、ガン・アトピー・リウマチ等の代替医療も手がけ研究会、学会、講演、TVで活躍し、遠く他県からの来院も少なくない。

学歴:昭和54年 3月 獨協医科大学医学部卒業/平成 2年 3月 医学博士号取得
所属学会:日本臨床生理学会 評議員/日本循環器学会 地方会評議員