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がん治療薬などで治癒B型肝炎が劇症化18人死亡

読売新聞9月8日(朝刊)の一面より抜粋 いったん完治したと考えられていたB型肝炎が、リウマチや血液がんなどの治療薬で体の免疫が低下したことをきっかけに再発し、劇症肝炎を起こして死亡する例もあることが厚生労働省研究班(研究代表者・持田智埼玉医大教授)などの調査でわかった。 (中略) 厚労省研究班の劇症肝炎の全国調査では、04年から09年にB型肝炎ウイルスの感染歴がある17人が、悪性リンパ腫や白血病、乳がんなどの治療をきっかけに劇症肝炎を発症していた。これとは別に09年、兵庫県内で感染歴のある70歳代の女性がリウマチの治療後に劇症肝炎を起こしたという報告がある。いずれも通常の劇症肝炎より治療が難しく、全員が死亡した。再活性化の実態調査は、これを受け、急きょ実施された。

薬剤師のコメント

免疫抑制作用をもった薬が感染症を悪化させることは、以前から知られていました。免疫抑制剤にはステロイド剤も含まれます。免疫抑制剤は医療の現場でリウマチやアトピー性皮膚炎を始め、さまざまな疾患に対して広く使われています。 また多くの抗がん剤も、その副作用により骨髄機能を低下させるため、免疫力を極端に低下させてしまいます。非常に危険なので、今回のように肝炎ウイルスを持っている方は安易に使うべきではありません。 今回はウイルス性肝炎の再燃についての報道ですが、その他の感染症にも充分な注意が必要です。例えば敗血症、肺炎、カンジタ、帯状疱疹、水疱瘡、インフルエンザ、ヘルペス、水虫などの感染症も当然ながら悪化しやすくなります。 がんは感染症ではありませんが、やはり免疫低下により発生・進行しやすくなります。添付文書に発がん性を有することが書かれている薬がありますし、発がん性の記載がなくても、発がん性が強く疑われる薬がたくさんあります。 抗がん剤は発がん性を持つ薬の代表です。がんの治療薬で癌になると聞いて驚きと矛盾を感じるかと思いますが、それは医療人であれば当然知っている常識です。 皆様は、少なくとも自分の使う薬の副作用情報はしっかりと把握しておきましょう。
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監修医師 藤沼秀光(医学博士)  <藤沼医院 院長、栃木県警察医> 

監修医師 藤沼秀光(医学博士)

大学病院で研究、診療に従事したあと、藤沼医院にて統合医療に専念。学生時代より、病気は悪玉ではなく心と体のクリーニング現象(清浄化現象)であると捉え、その存在意義を追求するための研究・検証を行っている。’91年よりデトックス療法を開始、その後、魂と病気/心と病気、量子エネルギー測定等、未開発の先進医学に興味をもって取り組んでいる。日常診療では清浄化現象に適う、自然な医療を実践し、ガン・アトピー・リウマチ等の代替医療も手がけ研究会、学会、講演、TVで活躍し、遠く他県からの来院も少なくない。

学歴:昭和54年 3月 獨協医科大学医学部卒業/平成 2年 3月 医学博士号取得
所属学会:日本臨床生理学会 評議員/日本循環器学会 地方会評議員