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ゼローダ(カペシタビン)-乳がん、大腸がん等

弊社は製薬メーカーではございません。医薬品についてのご質問・ご相談は各医薬品メーカーに直接お問い合わせください。

ゼローダは5-FUという抗がん剤を改良して抗腫瘍効果を増強した製品です。乳がん、大腸がん、胃がんに使われています。 5-FUは古くから使われているフッ化ピリミジン系の抗がん剤です。増殖ペースの速い細胞を攻撃するため、がん細胞だけでなく腸管などの入れ替わりの速い細胞も狙われてしまいます。また体内で分解されやすいため、十分な量を投与しようと思うとどうしても副作用が出てしまうことが問題でした。ゼローダは腫瘍組織に到達してから5-FUに変換されるように設計されています。腫瘍組織の5-FU濃度を高く保ちつつ、正常細胞へのダメージは軽減します。 大腸がんに対してはオキサリプラチン(L-OHP)と併せて使われることがあります。XELOXなどと呼ばれるレジメンです。 【薬剤師のコメント】経口タイプの抗がん剤です。保険薬局で調剤してもらうことも多いでしょう。 服用して腫瘍組織に到達すると、はじめて抗腫瘍効果のある5-FUに変換されます。5-FUの持つ細胞毒性を腫瘍組織ばかりで発揮させると考えられています。こう聞くと正常細胞に影響が少なく体に優しい抗がん剤のように思えるかもしれませんが、実際には様々な全身的な副作用が発現します。 副作用の中でも手足症候群は高い頻度で発生し、患者さんを悩ませます。最初は手足の皮膚が硬くなってきて、見た目には赤っぽくなりテカテカしてきます。次第に痛みを伴うようになってきて、ひび割れなどが起こるとさらに痛みが強くなってしまいます。字を書いたり、歩くだけでも辛いと訴える方もいます。冬場のほうが症状が悪くなりやすいようです。 手足症候群の程度によってはゼローダを減量、中止しなくてはなりません。中止すると手足症候群は回復していきます。ハンドクリームの塗布は予防や症状軽減にある程度有効です。 【モノリスからのお知らせ】メール相談をご利用ください ゼローダの作用を増強し副作用の軽減が期待できます。がんの治療の悩みなどお気軽にご相談ください。  
ゼローダのより詳しい情報はリンク先でご覧になれます。 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 https://www.pmda.go.jp/
【成分名】 カペシタビン 【商品名】 ゼローダ 【効能・効果】 手術不能又は再発乳癌 結腸癌における術後補助化学療法 治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌 治癒切除不能な進行・再発の胃癌   【警告・注意事項】  ワーファリンとの併用で出血が起こり亡くなった方がいます。併用するにはワーファリンの減量が必要です。 抗がん剤のTS-1との併用は、副作用が強まるので禁止です。8日以上の間隔が必要です。  【副作用発現率】 →抗がん剤の副作用 298例で、副作用が93.0%に認められました。主な副作用は、手足症候群59.1%、悪心33.2%、食欲不振30.5%、赤血球数減少26.2%、下痢25.5%、白血球数減少24.8%、血中ビリルビン増加24.2%、口内炎22.5%、リンパ球数減少21.5%等です。 【奏効率】 A法における臨床成績(21日間服用し7日間休薬するサイクル) 前治療1レジメンまでの進行・再発乳癌患者22例に対する奏効率は45.5% 前治療1レジメンまでの進行・再発乳癌患者46例に対する奏効率は28.3% ドセタキセル無効の進行・再発乳癌患者55例に対する奏効率は20.0%   B法における臨床成績(14日間服用し7日間休薬するサイクル)パクリタキセル又はドセタキセル無効の進行・再発乳癌患者32例に対する奏効率は21.9%   C法における臨床成績(14日間服用し7日間休薬するサイクル) 進行・転移性結腸・直腸癌患者に対するXELOX療法(ゼローダとオキサリプラチン併用)の奏効率は66.7%(4/6) XELOX+BV療法(XELOX療法とベバシズマブ併用)の奏効率は71.9%(41/57)
モノリスのホームページでは専門的な情報もお伝えしています。疑問点は薬剤師などに確認して下さい。 医療用医薬品を自分だけの判断で開始、中止、用量変更すると危険な場合があります。
監修医師 藤沼秀光(医学博士)  <藤沼医院 院長、栃木県警察医> 

監修医師 藤沼秀光(医学博士)

大学病院で研究、診療に従事したあと、藤沼医院にて統合医療に専念。学生時代より、病気は悪玉ではなく心と体のクリーニング現象(清浄化現象)であると捉え、その存在意義を追求するための研究・検証を行っている。’91年よりデトックス療法を開始、その後、魂と病気/心と病気、量子エネルギー測定等、未開発の先進医学に興味をもって取り組んでいる。日常診療では清浄化現象に適う、自然な医療を実践し、ガン・アトピー・リウマチ等の代替医療も手がけ研究会、学会、講演、TVで活躍し、遠く他県からの来院も少なくない。

学歴:昭和54年 3月 獨協医科大学医学部卒業/平成 2年 3月 医学博士号取得
所属学会:日本臨床生理学会 評議員/日本循環器学会 地方会評議員