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リツキサン(リツキシマブ)-非ホジキンリンパ腫

弊社は製薬メーカーではございません。医薬品についてのご質問・ご相談は各医薬品メーカーに直接お問い合わせください。

リツキサンは悪性リンパ腫のうちの非ホジキンリンパ腫に用いられます。CD20陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫の治療に用いられる分子標的薬です。 B細胞性非ホジキンリンパ腫は、免疫細胞の一種であるB細胞から発生する血液のがんです。血液のがんですから、局所治療である手術や放射線治療は根治治療とはなりません。そのかわり比較的、抗がん剤が良く効くがんです。 以前はCHOP療法と呼ばれるレジメン(抗がん剤の組み合わせ)が標準的な治療法でした。現在はリツキサンを併用するR-CHOPと呼ばれるレジメンが標準的な化学療法です。CHOPとは、エンドキサン(一般名シクロフォスファミド)、アドリアシン(一般名ドキソルビシン)、オンコビン(一般名ビンクリスチン)、プレドニン(一般名プレドニゾロン)の4種類の抗がん剤の組み合わせのことです。 【薬剤師のコメント】 悪性リンパ腫は抗がん剤の効きやすいがんですが、いざ抗がん剤が効かなくなってしまうと打つ手がありません。 有効な抗がん剤が増えるのは望ましいことです。 リツキサンは分子標的薬です。既存の抗がん剤とは作用や副作用の特徴が異なります。安全性が高いとの情報がネット上に散見されますが、死亡例も出ている薬剤です。異常に気がついたら我慢せずに医師に伝えてください。 【モノリスからのお知らせ】メールで相談できます リツキサンによる治療が効果的になる方法を考えています。がん治療の悩みなど、相談承ります。
リツキサンのより詳しい情報はリンク先でご覧になれます。 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
【成分名】 リツキシマブ 【商品名】 リツキサン 【効能・効果】 CD20陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫 インジウム (111In) イブリツモマブ チウキセタン (遺伝子組換え) 注射液及びイットリウム (90Y) イブリツモマブ チウキセタン (遺伝子組換え) 注射液投与の前投与 【警告・注意事項】 投与開始後のアナフィラキシー様症状、肺障害、心障害等の重篤な副作用(低酸素血症、肺浸潤、急性呼吸促迫症候群、心筋梗塞、心室細動、心原性ショック等)により、死亡に至った例が報告されている。これらの死亡例の多くは初回投与後24時間以内にみられているので十分観察すること。 腫瘍量の急激な減少に伴い、腎不全、高カリウム血症、低カルシウム血症、高尿酸血症、高Al-P血症等の腫瘍崩壊症候群(tumor lysis syndrome)があらわれ、本症候群に起因した急性腎不全による死亡例及び透析が必要となった患者が報告されている。 B型肝炎ウイルスキャリアの患者で、本剤の治療期間中又は治療終了後に、劇症肝炎又は肝炎の増悪、肝不全による死亡例が報告されている。 皮膚粘膜眼症候群 (Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死融解症 (Toxic Epidermal Necrolysis: TEN) 等の皮膚粘膜症状があらわれ、死亡に至った例が報告されている。 【副作用発現率】 →抗がん剤の副作用 日本で行われた安全性評価症例157例中、副作用は93.6%に認められました。主な副作用は発熱(64.3%)、悪寒(34.4%)、そう痒(21.7%)、頭痛(21.0%)、ほてり(20.4%)、血圧上昇(17.8%)、頻脈(17.2%)、多汗(15.9%)、発疹(14.0%)等でした。臨床検査値異常は白血球減少(47.8%,2,000/μL未満の白血球減少12.1%)、好中球減少(45.9%,1,000/μL未満の好中球減少18.5%)、血小板減少(10.2%,5万/μL未満の血小板減少1.9%)、AST(GOT)上昇(10.8%)等でした。 海外の安全性評価症例356例中、主な有害事象(本剤との因果関係の有無にかかわらず発現した事象)は発熱(53%)、悪寒(33%)、感染症(31%)、虚脱/倦怠感(26%)、悪心(23%)、頭痛(19%)、発疹(15%)、寝汗(15%)等であり、臨床検査値異常は白血球減少(14%,2,000/μL未満の白血球減少4%)、好中球減少(14%,1,000/μL未満の好中球減少6%)、血小板減少(12%,5万/μL未満の血小板減少2%)等でした。 【奏効率】 【生存期間中央値】 添付文書には生存期間中央値の記載はありませんが、無増悪生存期間の中央値のデータがあります。
リツキサンの奏効率-日本および海外
組織型 奏効率 無増悪生存期間 の中央値
低悪性度または ろ胞性リンパ腫 61% 245日
マントル細胞リンパ腫 46% 111日
中・悪性度リンパ腫 37% 54日
モノリスのホームページでは専門的な情報もお伝えしています。疑問点は薬剤師などに確認して下さい。 医療用医薬品を自分だけの判断で開始、中止、用量変更すると危険な場合があります。
監修医師 藤沼秀光(医学博士)  <藤沼医院 院長、栃木県警察医> 

監修医師 藤沼秀光(医学博士)

大学病院で研究、診療に従事したあと、藤沼医院にて統合医療に専念。学生時代より、病気は悪玉ではなく心と体のクリーニング現象(清浄化現象)であると捉え、その存在意義を追求するための研究・検証を行っている。’91年よりデトックス療法を開始、その後、魂と病気/心と病気、量子エネルギー測定等、未開発の先進医学に興味をもって取り組んでいる。日常診療では清浄化現象に適う、自然な医療を実践し、ガン・アトピー・リウマチ等の代替医療も手がけ研究会、学会、講演、TVで活躍し、遠く他県からの来院も少なくない。

学歴:昭和54年 3月 獨協医科大学医学部卒業/平成 2年 3月 医学博士号取得
所属学会:日本臨床生理学会 評議員/日本循環器学会 地方会評議員