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タルセバ(エルロチニブ)-肺がん、膵がん

弊社は製薬メーカーではございません。医薬品についてのご質問・ご相談は各医薬品メーカーに直接お問い合わせください。

タルセバは非小細胞肺がんに使われる分子標的薬です。イレッサ(ゲフィチニブ)と同じ作用メカニズムを持っています。イレッサで問題になった間質性肺炎の副作用はタルセバでも起こるので気を付けなくてはなりません。 2011年7月1日に効能が追加され、膵臓がんにも使えるようになりました。その際は単独ではなく、ジェムザール(ゲムシタビン)と併用することになっています。
【薬剤師のコメント】タルセバは膵臓がんに使うことができる薬剤として重要です。ジェムザールと併用しなくてはなりませんが、併用すると間質性肺疾患の発現率が上昇してしまいます。生命に関わる副作用ですから、服用中は十分な観察が必要です。咳や息苦しさがあればすぐに病院に連絡してください。 グレープフルーツは果実もジュースも控えてください。セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)を含むサプリメントも控えます。 【モノリスからのお知らせ】メール相談をご利用ください タルセバの作用を増強し副作用の軽減が期待できます。がんの治療の悩みなどお気軽にご相談ください。
タルセバのより詳しい情報はリンク先でご覧になれます。 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 https://www.pmda.go.jp/
【成分名】 エルロチニブ 【商品名】 タルセバ 【効能・効果】 切除不能な再発・進行性で、がん化学療法施行後に増悪した非小細胞肺癌 治癒切除不能な膵癌 【警告・注意事項】 間質性肺疾患があらわれることがあります。初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認及び胸部X線検査の実施等、観察が必要です。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行います。 国内臨床試験で間質性肺疾患により死亡に至った症例があります。治療初期は入院又はそれに準ずる管理の下で、間質性肺疾患等の重篤な副作用の発現を観察します。 膵癌を対象としたゲムシタビンとの併用療法の国内臨床試験における間質性肺疾患の発現率は8.5%です。海外第III相試験3.5%や、非小細胞肺癌を対象とした本剤単独療法の国内臨床試験4.9%及び特定使用成績調査(全例調査)4.5%と比べて高いため、膵がんの治療ではより慎重な観察が必要です。   【副作用発現率】 →抗がん剤の副作用 タルセバの単独の安全性評価対象例123例中、123例(100.0%)に副作用が認められました。主な副作用は、発疹96.7%、下痢71.5%、皮膚乾燥65.0%、そう痒症61.8%です。 非小細胞肺癌を対象とした、安全性解析対象症例3,488例中2,852例(81.8%)に副作用が認められました。主な副作用は、ざ瘡様皮疹等の発疹63.0%、下痢23.5%でした。間質性肺疾患は4.5%に認められ、間質性肺疾患による死亡例は1.6%です。 膵癌を対象とした国内第II相臨床試験においてゲムシタビンとの併用療法を受けた安全性評価対象例106例中、105例(99.1%)に副作用が認められました。主な副作用は、ざ瘡様皮疹等の発疹93.4%、白血球減少80.2%、血小板減少72.6%、食欲不振72.6%、ヘモグロビン減少71.7%、ヘマトクリット減少68.9%、好中球減少68.9%です。  【奏効率】 <国内>非小細胞肺癌 奏効率28.3% <国内>膵がん 奏効率20.3% 生存期間中央値9.23ヶ月 【生存期間中央値】
非小細胞肺がん(外国)
項目 本剤投与群 プラセボ投与群
全生存期間 (中央値) 6.67カ月 4.70カ月
1年生存率 31.2% 21.5%
無増悪生存期間 (中央値) 9.71週 8.00週
奏効率 (CR+PR) 8.9% 0.9%
奏効期間 (中央値) 34.3週 15.9週
膵臓がん 外国
項目 本剤+GEM群 プラセボ+GEM群
全生存期間中央値 6.37カ月 5.91カ月
無増悪生存期間中央値 3.75カ月 3.55カ月
奏効率 8.6% 8.0%
 
モノリスのホームページでは専門的な情報もお伝えしています。疑問点は薬剤師などに確認して下さい。 医療用医薬品を自分だけの判断で開始、中止、用量変更すると危険な場合があります。
監修医師 藤沼秀光(医学博士)  <藤沼医院 院長、栃木県警察医> 

監修医師 藤沼秀光(医学博士)

大学病院で研究、診療に従事したあと、藤沼医院にて統合医療に専念。学生時代より、病気は悪玉ではなく心と体のクリーニング現象(清浄化現象)であると捉え、その存在意義を追求するための研究・検証を行っている。’91年よりデトックス療法を開始、その後、魂と病気/心と病気、量子エネルギー測定等、未開発の先進医学に興味をもって取り組んでいる。日常診療では清浄化現象に適う、自然な医療を実践し、ガン・アトピー・リウマチ等の代替医療も手がけ研究会、学会、講演、TVで活躍し、遠く他県からの来院も少なくない。

学歴:昭和54年 3月 獨協医科大学医学部卒業/平成 2年 3月 医学博士号取得
所属学会:日本臨床生理学会 評議員/日本循環器学会 地方会評議員